1億はご褒美
カネやコネ、スキルがないところから、資産1億を築こうと思うと結構大変です。
まずは、稼ぐ必要がありますし、稼ぎが増えても税金や社会保険料の控除率が高くなります。
それらをしっかり払っても残るお金が多くなると、
今度は今まで出来なかった娯楽をやったり、旅行に行く回数が増えたりなど、
直接生活には必要ない消費(≒浪費)をする欲求に駆られます。
これらを全てクリアしての結果が資産1億です。
つまりは、たくさん稼いで、たくさん払って、資産構築するまでは遊びたい欲求を出来るだけ抑えてその結果として資産が構築されます。
よって、資産1億というのは、それらを頑張ったご褒美のようなものだと捉える事が出来ます。
よく「節税」のためと謳って、会社のお金で旅行に行ったり、豪華な食事をしたりという経営者もいると思いますが、資産構築の前ではこれもマイナスです。
例えば、税率が30%だとすると、10000円の利益を上げた場合、使わなければ税金を3000円支払い
税引後として手元に7000円残ります。
しかし、節税のためといって3000円のランチをしたら、税金は(10000-3000)×30%=2100円と支払い税金自体は減りますが、
手元に残るお金は10000-3000-2100=4900円です。
すなわち、手元に残るお金は、無駄使いをすればするほど減ります。
必要経費を適切に節税するのはよい事ですが、
会社であれ、個人であれ無駄使いは資産構築の上ではNGなのです。
しかし、稼ぎが多くなってくると、それが永続すると思いがちで、ついついこういう無駄使いも多くなりがちです。
ビジネスで成功する人が何度か会社を潰して破産していたり、FXで何億と稼いだ人が翌年の税金を払えず破産したりなどという事例はたくさんあります。
又、稼ぎが多くなると、節税ではなく経費の架空形状や売り上げの過小計上などの脱税で捕まったりなどはビジネスの世界でも投資の世界でもあります。
税務署は稼ぎが小さい内は、そこまでシビアではありませんが、稼ぎが増えると当然に目を付けられます。
よって、稼ぎを増やし、適切に税金等を払い、無駄使いをしないという真っ当な事を目標資産額にいくまでは続けなければならないのです。
サラリーマンで固定給で、税金も天引きされ、遊びに使うお金がないという状況のときと全く同じ事を、
稼ぎが増えても、目標資産額到達まではひたすらやり続ける必要があります。
その結果としての資産構築なので、やっぱり資産1億はご褒美だと思う次第です。
ただし、そのご褒美は強力で、資産1億を年利5%で運用したら、税金等を差し引かれても、
年収400万円ぐらいにはなります。
つまりは、月33万円自由に使えるのです。
さらには、それぐらいの資産を構築出来るほど、ビジネスもしくは投資での収入もあるので、それらから得られる収入については、最低限の生活費を確保出来ているので、稼いだ分を限度として思う存分浪費をしたって構わないわけです。
お金は消費するためにあるので、いつかは使う事に意味があるのですが、それを一旦資産を構築した後に使うのか、資産を構築する前に使ってしまうのかはそういう意味では天と地ほど違います。
よって、たまに贅沢をするのはよいと思いますが、目標資産額までは、ひたすら稼ぐ事に集中して、適切な節税を徹底して、なるべく浪費は避けるべきです。