資産額は気にするな

こんにちは、元公認会計士の福島哲也です。

普段は資産構築の必要性や重要性などを主張していますが、
本日は「資産額は気にするな」というその主張に逆行するようなテーマで記事を書かせて頂きます。

というのも、資産額をあまりに重視すると成長が鈍化する可能性があるためです。
昨今は株式市場の上昇の恩恵を受けている人を中心に「FIRE(早期リタイア)」という生き方が日本でも提唱され始め私自身も記事として書いた事があります。

この早期リタイアを目指す事自体はもちろん良いと思いますが、
これにより節約思考や資産目減りへの嫌悪感を過度に抱いてしまうと、
思考が保守的になり過ぎて却って成長が鈍化してしまうと考えるからです。

資産構築や早期リタイヤというのはあくまで結果であって
当該結果に至る過程ではリスク資産への投資や、勉強や経験への投資など
資産額自体は減る方向に向かう場面も多々あり、
こういった過程を経ないと結果にはたどり着けないからです。

なぜ、このように感じたかといういと、
FIREを提唱する記事やSNSなどを見ると考え方自体は共感出来るのですが、
何か保守的過ぎるような感覚を抱くためです。

私自身はビジネスやFX、
仮想通貨などで資産構築してきたタイプなので、
コツコツ資産を築くというよりは、
リスクをバンバンとって結果として資産が残るというのが
資産の築き方としてはしっくりきます。

ある程度まとまった資金が出来たら
保守的な投資をするというのも重要だと思いますが、
お金がない時や短期間で結果を出そうと思ったら
コツコツ型よりもどれだけリスクにお金を晒せるかが重要だと考えています。

そして、例えば早期リタイアを達成するにも
最低何千万円という資産が必要になってくるため、
最初から保守的な行動では時間がかかり過ぎますし、
何より結果にたどり着けない可能性も高くなります。


ゆえに、
個人的には早期リタイアという目標を設定した場合でも
節約や保守的な投資をするのはよいと思いますが、
それ以外にリスクの高いことへの投資も積極的にしていく必要があると考えます。

先日の記事でも書きましたが「リスク」というのは変動性を意味するので、
リスクが高いという事は損だけでなく利益も大きくなる可能性があり、
それこそが結果的に資産構築や早期リタイア実現に繋がると考えています。


なお、これは資産がある程度増えても当てはまる事で、
お金をリスクに晒せなくなった時点で資産額の伸びは停滞するかもしくは
目減りしていきます。

すなわち、資産を増やす技術というのは
お金を貯める技術ではなく、お金の使い方の技術なので、
ビジネスなどを含めよりリスクの高いものへの投資が上手くなるか事が
資産構築への近道であり、そのためには一時的に資産額が減少する場面というのは
現在どういった資産額の人でも多々あるという事です。


私自身、ビジネスで稼いだお金をFXや仮想通貨に投資するという
一見ギャンブルのような感じのお金の使い方ですが、
リスク(変動性)の高い所、高い所にお金を流す事で、
上記の通りお金の使い方の技術は高まると考えているので、
こういった一時的には資産額を気にしない行動が
結果的には資産構築に繋がると考える次第です。