完全キャッシュレス店舗の明暗

先日以下の「上島珈琲とプロントの「完全キャッシュレス店舗」売上で明暗が分かれたワケ」という記事を読みました。 https://diamond.jp/articles/-/218170 会計士時代様々な業種の会社の監査に携わりましたが、 飲食店というのは営業利益率が10%もあればいい方なので、そこにカード決済手数料が売上の3%も取られたら利益は30%も圧迫されます。 ゆえに、中々キャッシュレス化が進まなかった業界の1つですが、時代の流れには勝てず完全キャッシュレスの飲食店も最近都市圏中心に出てきていますよね。 個人的には全部キャッシュレスでいいと考えていますが、スーパーやコンビニで買い物をする時には、カードなどキャッシュレス対応なのにやっぱり現金で払っている人も多いですよね。 上記2店の明暗は結局、顧客目線で判断出来てかどうかだと考えます。 キャッシュレス決済サービスというのは、あくまで手段であって、それを導入すれば売り上げが上がるか下がるかが決まっているものではありません。 そうではなく、当たり前ですがお客さんが現金主義の人が多い店であれば、完全キャッシュレスにすれば売り上げが下がるでしょうし、逆に都心のサラリーマンが多いビルの飲食店などでランチで現金しか扱えなければそのやりとりだけで行列が出来てしまい、見込み客を取り逃がす可能性は大いにあるかと思います。 といように、その店と顧客の属性により異なる訳です。 もちろん、上記2つは大きな企業なのでそんな事は百も承知で、それでも勝算があると考えて試してみているのだと思いますが、 結局は両方使えるというようなかたちでないと今は難しく、完全キャッシュレスというのは中々まだ難しいのだなと思いました。 後は、今は過渡期だから仕方がないのだと思いますが、「〜Pay」というスマホ決済の種類が多すぎですよね。 「LINE Pay」と「Pay Pay」が比較的多いように感じますが、それでもうちは「楽天Pay」しか使えませんなどとなると、またダウンロードして設定したりと面倒でカードでいいやとなります。 クレジットカードであればVISAなどは世界中カード決済を導入している店であればほぼどの店でも使えるように、「〜Pay」というスマホ決済もワールドスタンダードとなる少数に早く統一されるとよいなと思います。 ちなみに、私がよく行っているカフェは現金もカードも使えますが、コーヒーチケットというのがあり常連は皆これです。 ドリンクとモーニングで通常400円ぐらいなのが、300円程度になります。 何と25%割引です。 ゆえに、常連は現金もカードも使いません。 このチケットをレジに置いてさっと出る感じです。 これが実際一番ストレスなく早いです。 というように、顧客目線で商売が出来ている店というのはどういう流れになってもやはり流行っており、生き残っている印象です。 株式投資においてもこういう企業に投資をしたいものですね。

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