資産構築においての鍵
先日のメルマガで、投資においては以下の3つの我慢が重要であるという事をお話させて頂きました。
・エントリーポイントまで待つ我慢
・利食いポイントまで待つ我慢
・損切りポイントに行くまで含み損は耐える我慢
ただ、よくよく考えるとこういった我慢というのは資産構築全体に言える事だなと思いました。
どういう事かというと、資産を構築するためには利益を積み重ねる必要があります。
利益は売上-経費(生活費含む)という計算式で求められます。
ゆえに、稼いだ額以上に使ってしまっては、利益は残らないため、稼いで稼いで稼ぎまくって、一切使わないという生活スタイルが資産構築においては最適です。
すなわち、目標資産を構築するまでは、稼ぎに応じて、生活水準をあげてはならず、むしろ下げる努力をする事が正しいという事になります。
そして、この生活水準という言葉が家賃や食費など一般的にイメージ出来るものだけを考えて捉えてしまうと危険です。
例えば、家賃6万円だとすると、日割りで1日2000円の経費がかかっている事になります。
食費が1ヶ月3万円(日割り1000円)、水道光熱費が1.5万円(日割り500円)、通信費(携帯代含む)が1.5万円(日割り500円)、雑費(ガソリン、保険等諸々の費用)が3万円(日割り1000円)だとすれば、全て合計して月15万円で日割りだと5000円になります。
そのため、1日5000円稼げてトントンで、5000円超稼げなければ資産は増えない事になります。
ここで例えば、1日10,000万円稼げたとした場合毎日5,000円ずつ貯まっていく事になります。
が、頑張ったから年2回国内旅行(各10万円)、年1回海外旅行(20万円)などに行ったとすると、年間で40万円の出費です。
これを日割りに直すと1日1095円(40万円/365日)の経費がかかっていると置き換える事が出来ます。
さらに、誕生日やクリスマスなど何かのイベントで高級店に外食に行ったり、日曜日に旅行とは言わずとも遊園地などに遊びに行ったり、週末に飲み会に参加したりなどたまにしかない事ではあるが、大きな出費を伴う行為で月平均3万円使っていたとすると、日割りで1日1000円かかる事になります。
つまりは、生活水準を上げるというのは、通常家賃の高いところに住むや高い車に乗るというような分かりやすい事だと考えがちですが、それだけではなく資産性を伴わない全ての出費が生活水準を決定しており、それらが上がれば例え家賃が上がっていなくても、生活水準を上げている事になります。
よって、資産を構築しようと思えば、家賃を下げるや食費を下げるという事だけでなく、出費が伴う全ての行為において、節約志向を取る必要があります。
当然、何も娯楽がない中で仕事だけをやり続けるというのは無理があると思いますが、稼ぎが増えたからといって、バンバン海外旅行に行っていい訳ではないですし、普段歩いていたところをタクシーで移動するなど、必要以上に出費を増やしてはならないという事です。
お金があれば出来る事は増えますが、それを資産が構築出来るまで敢えてしないという行為を取れるかかが資産構築においては鍵となると考える次第です。
ただ、この我慢も目標資産を達成するまでです。
目標資産を達成してしまえば、後は稼いだ分をその日に全て使ってしまうようなその日暮らし的な生活をしたっていい訳です。
これはかなり精神的にも金銭的にも余裕を持った生活が出来ます。
それこそ、その時1日3万円ぐらいの稼ぎがあれば、1日3万円以内であればどんな生活をしてもよく、毎日旅行に行っていたっていい訳です。
普通の人は資産を構築するまでに、稼いだ分を使ってしまうその日暮らし的な生活をする人が多いですが、これだと常に将来に対する不安が付きまといます。
そうではなく、資産を構築した後にするその日暮らし的な生活こそが将来への不安もなく最も理想的な生活スタイルであると考える次第です。