投資は買いの方が有利か売りの方が有利か?
昨日仮想通貨の記事を書いた途端、中国がICOによる資金調達を規制すると発表して、仮想通貨は全面安になりましたね。
ICOに関しては、明日以降記事を書こうと思っていたのですが、詐欺っぽいのが本当多いので、何も調べずに盲目的に参加しない方がよいです。
ただ、実態がある真っ当な企業がするICOも規制してしまうのはどうかなと思います。
が、一旦暴落した方が新規には入りやすいのは間違いないので、今回の調整がどこまでいくのか見守ります。
さて、今日は「投資は買いの方が有利か売りの方が有利か?」という話をさせて頂きます。
私のFXや株の講座を受けて下さっている方は分かると思いますが、
私はFXに関しては、買いも売り(空売り)も両方やります。
逆に、株に関しては今は買いのみです。
こういう戦略をとっているのには当然理由があるのですが、
それが本日の題名の「投資は買いの方が有利か売りの方が有利か?」の考え方に基づいています。
結論からいうと、短期投資について買いから入ろうが売りから入ろうがほぼ関係ありません。
逆に、長期投資については、買いの方が圧倒的に有利です。
(売り目線で長期投資を考えるともったいない事になります。)
例えば、ビットコインが10万円から50万円に上がったとします。
この時、10万円でビットコインを買った人が50万円で売れば40万円の利益です。
その後、50万円のビットコインが10万円に下がったとします。
この場合、50万円の時にビットコインを売って(空売り)、10万円の時に買い戻したら利益は同じ40万円です。
この利益額だけを比べたら両者に優劣はありませんが、投資で重要なのは利回りです。
10万円で買って40万円の利益を出すという事は利回り400%です。
一方、50万円で売って、40万円の利益を出すという事は利回り80%です。
このように利回りで比較すると、5倍も運用成績に差がある事になります。
さらには、10万円でBTCを買った人はどれだけ損をしても10万円がなくなるだけです。
一方、50万円でBTCを売った人は、BTCが100万円になれば50万円損をしますし、200万円になれば150万円損をします。
つまりは、買いの場合はリスクが決まっていますが、売りの場合はリスクは無限大です。
もちろん、適切な損切りなどを出来れば売りから入ってもリスクは限定的ですが、それを考慮しても、投資においては買いから入る方が、メリットは大きいのです。
なお、デイトレやスキャルピングに代表されるような短期投資は、数pipsの値幅をレバレッジを使って資金を1日に何回転もさせていくので、買いから入ろうが、売りから入ろうが、そもそもリスク許容度(損切りの位置)が決まっているので、そんなに優劣はありません。
さらには、買った通貨が何十倍になるのを目指す訳ではなく、1日で元本の1%を稼ぐなどが目標となり、売りから入っても無限に損失が広がる事はなく、逆に買いから入っても買って利益になるまで放置ではなく、自分の思った方向と違う方向に進めば損切りが必要になります。
基本的な事ですが、長期投資は基本買いで考えるという事が重要になります。