FXをやっている人は比較的馴染みのある用語だと思いますが、スワップといって外国通貨を保有すると2国間の金利差が毎日配当のように支払われる仕組みがあります。
日本は長らくゼロ金利であるため、ほとんどの外国通貨に対してプラスで金利を得る事ができます。
そんなスワップを得られる通貨として人気が高いのがトルコリラなのですが、先週に比べスワップポイントが急騰しました。
以下はGMOのトルコリラのスワップカレンダーというのものですが、3/22(取引日)に135円だったスワップポイントがその2営業日後の3/26(火)には216円になっており凡そ1.6倍に跳ね上がりました。
http://tty1.jp/l/m/dds8A5L0DtbYlu
これはどういう事かというと、これまでは20万円(1リラ=20円で計算)の投資で1日135円のスワップが得られていたものが、昨日は216円得られたという事です。
年単位でざっくり計算すると、これまでは20万円の投資で1年で49,275円(135円*365)のスワップ収益だったものが、1年で78,840円(216円*365)のスワップ収益になったという事です。
利回り換算すると、24.6%(49,275円/200,000円)から39.4%(78,840円/200,000円)に上がったという事です。
もちろん、この金利差というのは毎日変動するので、前日比10%前後の変動はありますが160%というのは異常です。
この原因は、先週末にトルコリラが1日で5%超急落した事で個人投資家を中心に損切りにあい流動性が枯渇した事が原因なんだそうです。
http://tty1.jp/l/m/hFS4eR2YArFKxG
理由はさておきいずれにしても、インカムゲイン(配当やスワップ)狙いの投資については、前から言っていますがレバレッジを利かせて取引してはダメで、現物で長期保有がよいと改めて思いました。
例えば20万円投資して毎年5万円入ってくれば4年で元本回収で5年目以降は元本がどれだけ減ろうとゼロにならない限りプラスです。
これをレバレッジ10倍で20万円しかないのに200万円の取引をして50万円の利息収入を狙おうとする人が多いので損切りにあいます。
20万円しかないのに200万円の取引をしたらリラが10%動いたらもう強制ロスカットです。
1日で5%とか動く時もあるような通貨で10%いったら損切りというのはもうギャンブルです。
スワップポイントというのは何もしないでも、保有していれば収入が入ってくる夢のような仕組みですが、だからこそそれで一攫千金を狙えるというものではなく、資金を失わないように長期で保有してゆっくり増やしていくというような投資という訳です。
しかも、金利を高くするということはそれだけ魅力がないという事なので、売られ続ければハイパーインフレになり価値がゼロになるという事もあります。
そのため、いくら現物投資だからといっても、全くリスクがない訳ではなく、最悪価値がゼロになる可能性もあるという事を認識し、余裕資金でやるという事も大切です。