32期連続で増収増益でも下がる株価

家具販売で有名なニトリが昨日決算短信を発表し、32期連続で増収増益となりニュースにもなっていました。
http://tty1.jp/l/m/A1AjjFwHLLrXHS

こういう店舗型のビジネスは出店を続ければ増収(売上増)というのは比較的容易ですが、しっかり増益(利益増)も続けているという事でこのビジネスモデルの凄さを表していると思いました。

個人でビジネスなどをやられている方などは特にこの凄さが分かると思います。

通常は伸びるにしても相場でいう押し目のように、外的要因/内的要因により、若干景気の悪い年があり売上や利益は下がり、そこで試行錯誤してまた伸びていったりというような事を繰り返したり、在庫や人員を抱えている企業になればなるほど、固定費が上がり自転車操業的に資金繰りに常に苦しんでいるという企業も多いと思います。

そういう企業が普通なので、5年で80%、10年で90%の会社が倒産するという統計がある中で、倒産どころかずっと売上も利益も右肩上がりで前年を下回った事が32年連続でないというのは、神業です。

上場企業約4000社を見ても、こんな企業ほとんどないです。

数年先も読むのが難しい中、30年という長い年月に渡ってその時代の流れを読み柔軟に対応している結果だと思います。

が、こんなに凄い会社なのに株価は年初の2万円から1万3千円と約35%も3ヶ月程度下落しています。
http://tty1.jp/l/m/EIeBGhrbj0KAX3

これは、株式市場ではよくあるのですが、成長していても成長の速度が鈍化したと判断されたり、ニトリ単体に問題がなくても、日本や世界経済が不況に入り株式市場全体が落ち込むと判断されると、良い企業も連られて売られたりします。

すなわち、株で儲けるためにはいい企業を買ってもダメで、これからいい企業になる会社の株を買う必要があり、さらには日本や世界経済がこれからさらによくなりマクロ環境が後押ししてくれるという要素も必要です。

その点私がよくトレードする日経平均先物は、個別の企業がよくなるかどうかを判断する必要がなく、当該指標自体がマクロ指標となるのでこの指標だけの上げ下げをテクニカル分析出来ればよいので、短期トレードには適しているという訳です。

正直今は日経平均先物は上下どちらにも振り切れているとは言えない状況なのですが、こういう静寂の後に大相場というのは来るものなので、焦らず分かる時にだけやればいいのです。

少し、話が逸れましたが、上記ニトリの話に戻すと、ビジネスはそのビジネスモデルが大事だなとつくづく思います。

資産構築と一緒で一発当てるというよりは、少しずつでも積み上げが出来るものを育てるという事が安定に繋がるのだとなと考えます。

自分自身のビジネスを振り却っても、リピート通販なんかは、立ち上げこそ苦労しましたが、一度立ち上げればリピートで何十回も購入してくれる人がいるなど、安定する印象です。

逆にアマゾン転売などは、売れない商品が出て来るとまたリサーチをする必要があったりと常に焼畑のように刈っていくイメージです。

が、その分爆発力はあったりとどちらにも一長一短あり、その両方の要素を伸ばしていかないと増収増益というのは難しいです。

規模拡大と経費削減、このトレードオフの関係にある要素を絶妙にコントロールしてこその増収増益なので、私もこの記事を見て大いに刺激をもらいました。

P.S.
私自身、ニトリは小物を買うには適しているが、ソファーや机、椅子など大きなものは値段が安いだけに効用はそれなりという印象です。

というのも、椅子もソファーも長時間座っていると私の場合腰が痛くなってきたので、両方ニトリのものからすぐに買い換えたという経緯があります。

椅子はアーロンチェア、ソファーはカリモクのものに替えたら全く気にならなくなりました。

もう数年前の話ですが、やはり長期間使うものについては、ニトリではなくいい物を使うというのがいいのではないかと思っています。

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