国際通貨基金(IMF)が昨日「債務返済が不能となるリスクが大きい低格付け社債の発行残高(推計値)が米国とユーロ圏で合計4兆ドル(約440兆円)を突破した。」と発表しました。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019041001284&g=int
リーマン・ショックが起きた2008年時点の4倍だそうで、「(米欧を含めた)金融システム上重要な国の約7割でリスクが高まっている」と分析しています。
社債というのは、企業が元本を保証して発行する債権であり、株と違い必ず返済する必要があります。
資金の調達方法が違いますが、銀行からの借金と一緒です。
当然、この借金が返せなくなれば倒産する事になりますが、1企業が倒産するとその企業に利害関係がある周辺の企業や債権者に影響が出ます。
これにより連鎖倒産などが発生し、それが大規模になってくると、不景気になります。
これは、株式市場などにも当然影響する事ですが、
相場というのはムードが大事で、人々が強気なのか弱気なのかという感情で動いたりします。
ゆえに、こういうリスクの高まりがある中でも、米国の株を中心に株高なのは、人々がまだ上がると思っているからです。
が、この借金を返せないというのは、気持ちではどうにもならない事実であり、この事実が発生すると、投資家のムードが変わってきて、一気に暴落という事があります。
次の大暴落後が我々が資産を一気に増やせる絶好のチャンスなので、暴落来ないかなと投資家目線では常に思っていますが、上記のような情報が出てもそれほど大勢に影響はないので、どういうタイミングで暴落が始まるかは、本当に予測は難しいなと思います。
ただ、先進国の借金が膨れ上がっているという事実はあるので、警戒は引き続き必要だと考えます。
短期トレードをやっていると上がった後に下がらない相場はないですし、下がった後に上がらない相場はないというのが短期間でよく分かりますが、
株の長期投資のように期間が長くなると、本当にまたリーマンショックのような大暴落が起こるのかと今の株高状況を見ていると錯覚してしまいやすくなりますが、
人の感情は今も昔もそう変わらないので、必ずまた来ると確信しています。
株価暴落を期待するというのは、一般の人とは違う感覚で、世間が不景気になるという事なので、おおっぴらには中々主張出来ないですが、でも資産を構築する人というのは、
戦後の焼け野原のような土地をタダ同然で買ったりなど、常に先回りをして虎視眈々とチャンスを狙って皆が悲観している絶好のタイミングで投資実行した人だけだと考えているので、
こういう歴史に学んだスタンスを貫徹していこうと思っています。