資産寿命を伸ばすには?

昨日金融庁が「資産寿命」をどう延ばすかという事について指針案を発表しました。 働き盛りの現役期、定年退職前後、高齢期の三つの時期ごとに、資産寿命の延ばし方の心構えを指摘しており、政府が年金など公助の限界を認め、国民の「自助」を呼びかける内容になっています。 この指針によると、30~60歳を現役期、60~70歳を退職前後期、70~100歳を高齢期と位置付けており、それぞれ以下のよう施策がよいという事が記されています。 <現役期> ・早い時期から少額でも積立分散投資 ・老後を見据え資金の現状を確認する ・長期的に付き合える金融機関の選定 <退職前後期> ・もう少し長く働く事を検討 ・退職金の額などを早期に確認 <高齢期> ・自らの資産額に応じて計画的に取り崩し ・要介護など心身の状況に応じて資金計画の見直し ・認知症になった際お金の管理をどうするか検討 まぁ、皆が薄々気づいていた事だと思いますが、お金の事は国を期待せず自分達で何とかしてねという事ですね。 上記で、政府も現役期には投資を進めていますが、 個人的にも「投資」という部分で同じ職種の人間であっても大きく資産格差が生まれると考えています。 これは、サラリーマンのように同じ会社に勤めている同僚間というだけでなく、ネットビジネスなどで独立してビジネスで生計を立てている人の間でも投資力があるかどうかで、資産額は確実に差が開きます。 その理由は以下の3つです。 ・脳の機能 ・複利 ・労働収入の性質 正直、1年、2年など短期ではよっぽど投資が上手くない限り投資をやっているかどうかで資産に差はあまり付きません。 むしろ、投資はマイナスの世界があるので、やったがために資産は減ってしまったなんて事もあると思います。 が、長期スパンで考えるとするならば、お金を増やすには投資が有利です。 まず、脳の機能は年齢に関係なく使い続ければ成長し続けるという事が昨年の米コロンビア大学の研究結果など様々な所で証明されています。 ただ、こういう学術的検証結果がないにしても、世界一の投資家ウォーレンバフェット氏が88歳でなおも現役ですし、61歳の孫さんがソフトバンクGをバークシャーのような機関投資家としてもっと成長させると意気込んだりと、身体的には20代とかが一般的にピークですが、脳の活動というのは高齢であっても、キレる人はメチャクチャキレるというのは想像しやすいと思います。 ゆえに、頭を使う作業については、何事もやり続ければ必ず上手くなります。 そういった意味で、 株やFXなどは経済がなくならない限り廃れる事がない、すなわちやり続ける事が可能な分野なのでやっている人とそうでない人とでは差が付くと考えます。 さらには、どんなに資金が増えても作業としては買う、売るの2つだけで複利効果を享受出来るという事も大きいです。 なお、投資収入の反対として労働収入がありますが、これは定年があったり、ビジネスで言えば流行り廃りがあったり、投資のように買う、売るの単純な作業ではなく身体的に衰えが影響する作業もあったりと、投資収入に比べ年齢が上がれば上がるほど下がりやすい収入(もしくはゼロ)であると考えます。 そして、現役世代であれば労働収入は何かしらの形であると思いますので、サラリーマンの方は特にここで格差は付きにくいという事です。 *現役世代が労働収入を伸ばすために頑張るというのは言うまでもなく皆が理解している当然の事という意味です。 以上のように、上記金融庁が発表したような「資産寿命」をどう延ばすかという命題に私が回答するならば、現役期の内に投資を出来るだけ極め、高齢期になっても資産が増幅していくような土台を作るという事です。 FXも株も私自身毎日勉強していますが、一通り勉強したつもりでも自分自身のレベルが上がる事により更なる新しい発見があり、これによりさらに上手く立ち回る事が可能になります。 年齢を重ねるに連れ身体的な機能が衰えても、コツコツ毎日加齢でも成長が進む脳に知識と技術を詰め込む事が、お金には困らない生活を送るための最強の術だと考える次第です。

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