雇われ脳からの脱却〜副業の選び方〜
ご存知の通り現在、ITの会社を中心に副業解禁の流れが広まっており、日産自動車やロート製薬、アサヒグループなど老舗の大企業にもその流れは広がっています。
私が副業でビジネスをしていた2010年頃は、銘打って「副業OK」としている会社はほぼなく、如何にバレずにやるかというような事を考えてやっている人が多かったと記憶しています。
その頃から考えると「副業解禁」というのはやっと時代が追いついてきた感覚です。
「終身雇用」「年金制度」などが崩壊している現在、我々の将来は不確実性が物凄く高まっており、そんな状態で一点買いみたいな自分の会社や国に頼るという感覚はそもそも危険です。
人の最大の欲求は「生存欲求」です。
いつの時代もどうやったら生き延びられるかという事を考え、創意工夫してその時代にあった生き方を人々は求めます。
例えば、戦国時代であれば、武力が強いものの生存確率が高ければ武のレベルをあげる事を心がけるでしょうし、
高度経済成長時代、正社員で働く事が、生涯を通して安定を得られるのであれば、会社にしがみつく事を考えます。
現在においても、資本主義なので、高度経済成長時代と同様「経済力」が最も生存可能性を高める要素である事には変わらないと考えます。
すなわち、生きていくために足るだけのお金を得る事が出来るかどうかが最重要課題です。
しかし、一つの会社で勤めあげればその目的が達成されるという専業的な考え方は時代遅れとなり、現在においては兼業が最も生存可能性を高める生き方になって来ています。
これは、上述の通り時代の流れと共に、終身雇用が崩壊し、少子高齢化に伴い年金制度も崩壊している事などに起因します。
もちろん、今でも1つの会社で40年勤める事が可能な企業があったり、年金制度崩壊といっても「ゼロ」になるという事はないと思います。
が、高度経済成長期に比べれば、その割合は確実に少なくなってきているという事です。
ゆえに、本来人間に備わっている「生存欲求」が正常に機能しているのであれば、そこに危機感を覚え、副業など他で稼ぐ術を身に付けようと考えるのは至極当然で、大企業が副業解禁とした事で、ようやく世間的にもそういった事が真っ当な事であると認知されてきています。
しかしながら、その副業選びについて、ほとんどの人は、また別の会社に雇われて働いてお金を貰うという事を考えがちで、これでもやらないよりはやった方がよいですが、これでは現在の生存競争を生き抜くための根本的な解決には繋がらないと考えます。
なぜならば、雇われて働くという働き方は、正社員であれ、アルバイトであれ、時給でお金を得ている事は変わらず、自分の1日に働く事の出来る時間が限られている以上、アッパーは決まっており、かつ身体を酷使しすぎると、一生分のお金を稼ぐまでに働けなくなる可能性だってあるからです。
経済的なゴールの目安は資産1億です。
これを年利5%で運用すれば、年間500万円で日本で普通に生活する上では十分だからです。
*生存競争に勝った状態です。
しかし、時給的な働き方で、この水準にいくのはほぼ無理です。
毎年200万円貯金出来ても50年かかります。
年間200万円貯金するというのは、人によって無理なく達成出来そうだと感じる人もいるかもしれませんが、自身の過去の実績と比べてみて下さい。
例えば、22歳とかで働き出して、現在42歳で20年間働いているとすると、4000万円貯めていないといけない水準です。
*これをご自身の現在の年齢に当てはめて計算してみて下さい。
ほとんどの人がこの毎年200万円貯めるという水準には達していないと思います。
これは、よほど目的意識を強く持ち、節約生活をし続けなければ難しい水準だからです。
そして、1億貯めるというのは22歳から働き始めたとすると、72歳までこれを継続しないといけない計算になります。
如何に至難かが分かるかと思います。
ゆえに、こういうやり方では、資産1億という経済的に生存競争に勝ったといえる状態になるのはほぼ無理で、一生お金のために行動し続けなければならなくなります。
そうではなく、副業解禁を期にその雇われ脳(時給的な働き方)から解放される事を考える事が重要です。
昨日も掲載させて頂きましたが、FXの世界では100万円の元本から始めて月利10%を4年間続けられれば資産1億円に到達します。
http://tty1.jp/l/m/IRrVGFqitRKKjj
時給的な考え方では、一生かけても1億にはいかない中、なぜ4年で1億にいけるかというと「レバレッジ」をかけた稼ぎ方だからです。
FXの世界では、レバッレジという合法的な手段で、自分の資本の何十倍、何百倍というお金を投じる事が出来ます。
そして、昨日お話した複利の効果も手伝ってこれだけ早く資金が増えます。
日本においては、長時間労働が美徳という考え方があるように思いますが、そういう個人個人の美徳などはあまり関係なく、いつの時代も最も重要なのは、生存競争を如何に勝ち抜くかという事です。
長時間労働が生存競争に勝ち抜く上で最もよい手段であるのであれば、そうするのがよいですが、上述のように長時間時給で働いても、一向にゴールには今の時代辿り着けません。
上記のFXだけでなく、ビジネスにおいても、自己資金を担保に銀行から自己資金の何倍も融資を受けて事業をスタートしたりする事も多いと思います。
現代の生存競争の勝者は起業家か投資家ですが、その両方に共通しているのは、この資金的な「レバレッジ」を必ず使っているというところです。
そして、起業家でも投資家でも失敗して、借金を背負ってしまうというような人がいるように、失敗した時にはマイナス方向にそのレバレッジが働いてしまいます。
ゆえに、「レバレッジ」は経済的な成功のためには必ず必要ですが、「かつ」このレバレッジを正しい方向に使える実力も必要だという事です。
そのため、現代の生存競争に勝つためには、レバレッジをうまく使える実力を付ける事が最も大事であるという結論になります。
これ以外ないです。
よって、副業を選ぶ時は「レバレッジ」を利かせられるものかという事と、その物事が好きでのめり込む事が出来実力を付けるために労力を惜しむ事なくかける事が出来るかという観点で選ぶとよいと思います。
リスクを取る事を過度に嫌う人もいると思いますが、上述の戦国時代のような場合は、刀で人を斬るのが嫌だといっても、そうしなければ、生存競争に勝てない時代な訳です。
もちろん、それでもそうはしたくないと俗世を離れ出家するという人もいたと思いますが、いずれにしても、時代というのは個人ではどうする事も出来ないので、時代と向き合い自分がどう生きるか覚悟を持って決め突き進む事が重要だと考える次第です。