仮想通貨に対する見方でこれから10年の資産形成が大きく変わる
ご存知の通り仮想通貨取引所のコインチェック(coincheck)が、先週金曜日580億円分のNEM(ネム)を流出したという事件が発生しました。
http://certificate-ex.com/Lcb52/12671
NEM(ネム)については、マルチシグという、オンラインから切り離してコインを保管する管理を出来ていなかった事が原因のようです。
世界中にある取引所の中でコインチェックからの流出であった事やNEM(ネム)が流出という具体的な事は外部からは分からない内部事情もあるので、予測するのは難しいかと思いますが、私はこういった事件はあるだろうなという事はある程度予測していました。
というのも、テロが起きてテロ対策などが取られるように、幸か不幸か、世間に広まるものというのは、事件が起こりその度に皆が関心を持ち、規制が敷かれ、調整され、さらに伸びていきます。
インターネットとかもそうで、個人情報の流出やハッキングなどの被害があり、その対策が取られ、発展してきました。
ゆえに、これは前から言っていますが、仮想通貨は既存のお金という概念を大きく変える便利なツールで、全世界に遅かれ早かれ広まっていくと確信しています。
そのため、広まる過程では、上記のインターネットが広まる過程のように、現時点で予期できるトラブル、予期できないトラブル全て起こって、その度に皆が関心を持ち、意見が交わされ、規制等が敷かれ、徐々に徐々に大衆に浸透し、市民権を得ていくと考えているからです。
そして、この週末私はこの事件に関する、様々なコメントを見ていました。
当然、コインチェックに資産を預け入れている当事者かどうかで、そのスタンスが変わるかと思いますが、
それにしても、まだまだ否定的な人が多いなという印象を持ちました。
端的に言えば、仮想通貨はダメだとか、コインチェックはダメだとかいう意見が多いという事です。
もちろん、コインチェック側にも過失があったと思いますし、仮想通貨のリスクについてはまだまだ捉えきれていない事もたくさんあるのだと思います。
しかし、仮想通貨取引所の中でコインチェックはその規模は恐らく現時点ではNo1です。
ゆえに、ここを世論で潰してはならず、大きな会社に買収される事を含め、必ずコインチェックの中身は残す必要があります。
というのも、大規模にハッキングされたところを潰すのは簡単ですが、そこから立ち直る事により得られる知識、経験が業界発展には必要不可欠だからです。
様々な角度から否定的な事が述べられていますが、一番多いのはコインチェックが出金を停止したり、NEM(ネム)の返金時期を明確にしていない事に対する否定的な意見です。
もちろん、コインチェックに預け入れている人が感情的になってこれらの意見を述べるのは分かりますが、大手の銀行のマネージャーなどが、出金停止にしているのはおかしいなどという意見を述べそれに「いいね」が大量についていたりすると、疑問を持ってしまいました。
今、この状況下でコインチェックが出金を全面再開したら、ほとんど全ての人がコインチェックから出金をして、コインチェックの経営は著しく悪化し、立ち直れなくなる可能性があります。
コインチェックに預け入れている人も、コインチェックが復活する事が一番自分の資産の保全に繋がり、それ以外の人も業界が発展し、まだ仮想通貨に興味のない人も、買うような時代になる事により、大きな値上がり益が期待できます。
そのためには、皆が落ち着いて冷静になったり、コインチェックでの取引を継続しようと思える魅力的な案を打ちだせるまで、出金再開を含め熟慮した方がよいと考えるからです。
いずれにしても、今回の事件で仮想通貨が発展していくために、一番重要な事は、皆が注目したという事実です。
皆が注目すれば、金融庁など国を動かし、英知も結集されます。
これにより、業界の発展スピードはより早くなります。
(規制の整備を含め発展です)
ゆえに、これからも、仮想通貨業界において様々なトラブルが起こる事を想定しておいた方がよいです。
しかし、これこそが、仮想通貨が世界に浸透しようとしている証拠で、だからこそこの黎明期において、仮想通貨を投資対象として検討出来るかどうかで、10年後の資産が大きく変わると考える次第です。
というのも、否定的な人が多ければ多いほど、その人たちがオセロのように意見を変え賛成派に回れば、その反動での値上がりは想像を超えるものになると期待出来るからです。
この否定的な意見が渦巻く最中に投資を検討出来るか、これが資産家になるためには不可欠だと考える次第です。
当然、大多数の否定的な人の意見を聞いていたら投資出来ないです。
ゆえに、色々な要素、情報を自分で汲み取って考える必要があり、その中で、将来をどう読むか、これが投資スキルだと考えます。