逆張りの思考と順張りの選択

私の好きな言葉に「人の行く裏道に道あり花の山」という言葉があります。 これは、花見の時は人が大勢いく所よりも、人があまり行かない裏山にこそ美しい 花の山があったりするものだという事を表現しています。 投資の世界での格言としてよく用いられますが、私は人生においてもこの思考でずっと過ごしてきた気がします。 つまりは、周囲がよいといと思っている事が自分がよいと思う事とイコールかという考え方が常にあり、 その都度自分で考え、自分がよいと思った方向に舵をきるように選択しています。 その際には、人が既に殺到しているようなところは、一見魅力的に感じますが、実はその世界は、過去に誰かが作った産物で、 平均的な満足はあるかもしれせんが、本当に自分が求めているような満足はない事が多いという事です。 又、そのような成熟したものはその後成長が鈍化して下降しかないので通常満足度は下がります。 仕事においても、サラリーマンのように企業に勤めて働くというのは、大勢の人がしているのでそういう意味での安心感はあるかもしれませんが、 それが、人生における自分自身の満足度が本当に高い事なのかという考え方です。 考え方は人それぞれで、環境も違うので何が絶対正しいというのはないですが、ビジネスや投資において、「実利」という意味では上記の思考が非常に大事であると考えています。 というのも、ビジネスにおいては、皆が扱う商品を皆が仕入れるようなところで仕入れて売っていては、あまり儲かりません。 投資においても、皆が買って上がっている最中のものを買っても、あまり儲かりません。 すなわち、ビジネスや投資で「実利」を追求するためには、必ず皆がまだ殺到していないところでこれから伸びるものを探すという逆張りの思考が必須です。 さらには、人が殺到していないものならば何でもいいわけではなく、その後成長するものである事が大事なので、 逆張りの思考で探しつつ、実行するときには順張りになるように、商品なり銘柄を選択する必要があります。 今の世の中サラリーマンの働き方に疑問を感じ、独立して自分で起業してやっていく事の方が魅力的で合理的だと考える人は多いと思いますが、 この逆張りの思考で考えた結果、順張りの選択をしていかないと中々儲かるようにはなりません。 ここが「技術」で鍛錬でしか習得出来ないところだと個人的には思っています。 知識だけあって結果が付いてこない人は、逆張りの思考は出来ているが、行動していないため、順張りで入る技術が付いていない事が多いので、そこの技術を磨く必要があります。 「逆張りの思考をしつつ順張りの選択を採る」これが実利を追求するビジネスと投資においては最も重要な考え方であると思う次第です。

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