利他主義と悟りの境地

「お金は天下の回りものという」という格言がある通り、お金というのは人様から価値提供の対価として頂くものです。 それが商品を介してかもしれませんし、サービスなどの直接的なものかもしれません。 よって、人より資産を築ける人というのは、人より多くの価値を提供出来る人という事とイコールであるとも言えます。 ここでビジネスにおいては、「利他主義」という言葉に代表されるように、 お金を稼ぎたいという利己的な欲求が最初の動機だったとしても、 結局は、お客さんの事を考えたサービスであったりモノが売れるわけで、 そこには必ず、どうやったら儲けられるかではなく、 どうやったらお客さんに満足してもらえるかという利他主義の発想が必ず起点にきます。 そのため、人の事を考えられる人というのが稼げる事になります。 一方、投資に関しては、理論的にはプラスサムゲームですが、 実際には誰かの損が誰かの得になっているゼロサムゲームです。 さらには、長期投資などであれば、会社を応援するなどの利他主義の精神があるように 思えますが、スイングなどの短期売買の場合には、テクニカル的なチャートのみで、 その時に儲かりやすい株を買って、利益が上がったら売るという事を繰り返すため、 この点に関しては利己主義のようにも思えます。 しかし、投資をやった事がある人は分かると思いますが、 100%勝てる手法というものはなく、必ず損切りといって、 自分の想定とは違う方向にいったら損を確定させるという作業をする必要があります。 さらには、利益が出たらすぐに決済するのではなく、出来るだけ伸ばすという作業をする必要もあります。 これを投資の世界では損小利大という言葉で集約されますが、 その時々の相場に応じて適切に損切りポイントと利益確定ポイントを決めるには、 努力して知識を得る必要があります。 さらには、知識があったとしても、実際に損を確定させる行為は、精神的につらかったりもします。 よって、投資で勝つ為には、一生懸命努力して知識を付け、 お金の増減ではなく、上記知識に基づいて適切に決済する精神的な強さも求められます。 つまりは、損するのが嫌で、楽して儲けたいという精神とは相反する精神が求められるので、 人間が本能的に持つ煩悩に負けてしまうと投資でも負けてしまいます。 ゆえに、投資で勝つ人というのは、自己を律して人より努力出来、 人間が本能的に持つ煩悩にも負けない強い精神力を持った人であると最近考えています。 そのため、お金があるからという事で揶揄される事も多々ありますが、 ウォーレンバフェットや、ジョージソロスなど世界を代表するような大投資家というのは、 多額の寄付行為や慈善活動をもの凄く行っています。 これは勝手な想像ですが、彼らはお金が多くなったから寄付しようと思ったのではなく、 「足りる」という事を知っており、余ったものは、足りない人に配るという当たり前の人としての精神を誰よりも崇高に持っているからこそ、投資でも勝て、 そこで得たお金も当然のように、寄付等に回しているのだと思ったりします。 よって、ビジネスでも投資でも、稼ぎたいという精神がスタートですが、 結局、勝負はどれだけ稼げるかではなく、どれだけ人の事を考えられたかや、 煩悩を捨て人間としの徳を積めたかとい勝負なのではないかと考えています。 人より「稼ぎたい」と思う人は人より情熱がある人だと思うので、 その情熱を利他主義や徳を積む(悟りの境地)事に傾ける事が資産1億への道だと思っています。 だからこそ、まずはビジネスでも投資でも稼げるノウハウを身につけ実際に稼げるまで、 鍛錬を繰り返し継続してやり通すという事が第一歩だと思う次第です。 では、本日は以上です。 また明日メールします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。