30cmのハードル

「私が成功した理由は、飛び越えられるであろう30センチのハードルを探すことに精を傾けたからだ。」 これは、世界一の投資家ウォーレンバフェットが言った言葉です。 彼の資産は現在日本円で約9兆円です。 しかも、親が富豪だったという訳ではなく、1代で築いた額です。 御年87歳ですが、今も現役の投資家です。   9兆円というと現実味がない数値で、異次元の人と考えがちですが、この言葉はバフェットも同じ人間で、 常に目の前の課題を一つ一つクリアしていく事でその域までたどり着いたという事を言っていると個人的には解釈しています。   又、それと同時に、実力を遥かに超えたリスクを取りすぎるのはよくないという事も示していると思っています。 というのも、短期的な成果でバフェットより、高い利回りを叩き出した投資家というのは過去たくさんいますが長期的な期間で比較すると、資産額が表している通り、彼を上回っている投資家はいません。 むしろ、リーマンショックなどで破産してしまった投資家、ファンドというのも数多くあります。   さらに、バフェットの哲学としては、分からないものには投資をしないという哲学もあります。 つまりは、分からないものに投資をしている時点でそれは高すぎるハードルだという事です。 もちろん、理解するように財務諸表などを読み込み最大限努力するなどは必須ですが、それでも分からないという時はいくら感情で魅力的と思っていても、投資をしないという事です。 この言葉は非常に深く、投資をする上では必ず頭に入れている格言です。   というのも、過去のチューリップバブル、不動産バブル、ITバブルなどバブルと言われる状態は、明らかにその価値を多くの人が見誤っていた訳です。 つまりは、訳分からず投資をしていた人がこのバブルに巻き込まれて損をしています。 そういう意味では、勉強せずに投資をするなどあり得ず、さらには感情ではなく、自分の中での明確な基準を持つのが投資であり、当該基準の精度を上げるべく、日々勉強、鍛錬を積むことこそが投資の真髄だと考える次第です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。