配当利回りから見る株式投資

投資には値上がり益を狙うキャピタルゲイン目的の投資と、配当や利息などを狙うインカムゲイン目的の投資とその目的により2つに分ける事が出来ます。 値上がり益を狙うキャピタルゲイン目的の投資では、値上がれば利益を出せるのに対し、値下がれば損失を被ります。 これに対し、インカムゲインである配当や利息というのは、値上がり値下がりに関係なく保有する事がその利益の源泉となります。 例えば、UFJ銀行の普通預金の利息は年0.001%です。 http://tty1.jp/l/m/uqoJsabBoQS9BQ すなわち、UFJ銀行にお金を置いておくだけで、年0.001%の利息が貰えるという仕組みでこれがインカムゲインです。 さらに、UFJの中で普通預金ではなく、定期預金にお金を置いておくと10倍の年0.01%の利息がつきます。 同じ銀行でもどこにお金を置いておくかで、このインカムゲインは違ってきます。 ゆえに、短期的に使わないお金をどこに置いておくかという事はこのインカムゲインの視点で考えるとより効率的にお金を運用出来る事になります。 そして、このインカムゲインの代表格には利息の他に株式投資をする事により得られる配当があります。 会社により配当利回りは異なるのですが、日本の株式に投資した場合の配当利回りは現在約2%です。 http://tty1.jp/l/m/T6UP50y2Hu5wby すなわち、100万円をUFJの普通預金に置いておいたら年10円しか利息がつかないのに対し、日本の株式に投資をすれば平均的に2万円の配当が得られるという事になります。 よって、効率的な資産運用という事を考えると、株式投資の勉強もした方がいいという事が分かるかと思います。 そして、ここまでは理解している方も多いと思いますが、実はこの配当利回りというのは、株価が上下動してもそんなに変わりません。 すなわち、バブル景気で株価が上昇しているような時もリーマンショックなどで株価が暴落している時も、日本株の配当利回りの平均は2%前後です。 言い換えると、株価に比して企業は常に2%前後の配当を支払うという事になります。 これは、配当を出している会社がいきなり配当を下げたり、無配にしてしまうとインカムゲイン狙いの投資家は資金を引いてしまうので、配当利回りを下げるような行為はしにくいという事が背景になります。 そして、ここからが重要なのですが、例えばリーマンショックの頃の株価から今は平均的に3倍ぐらいに株価が上がっています。 しかし、配当利回りは変わっていないため、リーマンショックの頃に株を買って保有していれば、年6%(2%×3)程度のインカムゲインを現在得られているという事になります。 底値で変えずに平均的なところで買っていても年4%(2%×2)程度の利回りは得られているという事になります。 株を買うとどうしても値上がり、値下がりというキャピタルゲイン、ロスが伴うので、怖さがあるという人もいると思いますが、上がって下がってを繰り返すのが株価なので、毎月一定額を購入するドルコスト平均法などで株を購入する事により、平均的に2%のインカムゲインは得られる事になるという事です。 さらに、勉強して底値だったりより有利な位置で買う事が出来るようになれば、配当利回り4%、6%なども可能になるという訳です。 年利数%という地味ですが、こういう事をバカにせず、自分の資産をどうやって運用するのが一番効果的なのかという目的意識を持って、大切な資産を預けて置く先を検討する事をお勧めします。

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