米雇用統計
今日は、月に1度の米国での雇用統計の発表の日です(日本時間21時半)。
定期的に発表される指標の中では世界中の相場に最も影響を及ぼす数値です。
投資をやっているとつくづく感じますが、経済においてやはりアメリカが圧倒的な覇者です。
日経平均株価が昨年の高値水準である20000円にはほど遠い水準で今年はずっと推移している中、NYダウは今年に入って
過去最高値を付けるなど今なお力強く推移しています。
これは、イギリスやフランス、ドイツ、中国など経済的な大国を全て含めてもやはりアメリカが一番強いです。
相場が強い(上昇している)という事は、それだけマネーが流入しているという事なので、
さらに大きな投資(開発)を企業もする事が出来、それによって新たなサービスやモノが生まれ、
どんどん富むという好循環が生まれます。
ただし、こういう歴史的な強い相場であっても短期的な暴落(長期的には調整)が来る事は間違いはないです。
というのも、景気をよくするためには、上述の通り企業が開発コストをかけて、より成長する必要があるため、融資が活発になるような施策を政府はします。
具体的には利下げなどです。金利を下げて企業がお金を借りやすくします。
これにより、好景気になると、
個人の給与もよくなり、気分も上がるので、利率が低いという事もあり住宅などもどんどん売れます。
ただ、需給のバランスとして、需要が高まるので、住宅価格はどんどんつり上がります。
その中でどこかで限界が来て、借金を返せない人が出てきます。
そうするとお金を貸していた銀行は損をします。
さらには、高い価格のままでは買い手がつかないので、住宅価格が下落して、不動産会社の売上も落ちます。
こうなると、転売目的で不動産を購入していた人などは、価格が下がってしまう前に、売ろうと考えるので売りが売りを呼びます。
又、マイホームとして買っていたとしても、売却価格は下がるものの、支払う借金の額は変わらないので、潜在的な含み損を抱える事になり、
他の消費を控えようとします。
これにより、経済を支える消費が一気に鈍化をします。
金融と不動産というのは額がでかい事もあり、その影響は全ての分野に及びます。
よって、FOMCなどの機関が政策金利をコントロールして、バブルや大暴落が起きないよう調整しています。
この政策金利をどうするのかの一番の判断材料が、景気の好況感を図る指標である雇用統計というわけです。
雇用統計がよく、景気が強いと判断されれば、その時のリスクは物価がつり上がる事によるバブル(加熱)なので、それを緩和する為に利上げを次は検討します。
利上げがされれば、お金を借りる人が少なくなるので、成長は鈍化します。
成長が鈍化するとなれば、株価は下がります。
ゆえに、常に右肩上がりの強い相場というのはあり得ず、必ずどこかで暴落が来るというのが正常な相場だったりします。
これが、金融政策が功を奏しなかったり、投資家が過剰な期待をして、不自然なまでの右肩上がりが
続けば続くほど、今度は単なる暴落ではなく、バブル崩壊という大暴落になってしまいます。
これを防ぐ為に、FOMCや日銀、ECBなどは定期的に会合をして、常にソフトランディング(暴落程度)出来るように努めているわけです。
ただし、最終的には投資家の心理で相場は動くので、上記のような機関でも把握不能な企業の破綻や、景気後退スピードになってしまうと、
大暴落になってしまいます。
しかし、個人ベースで富豪が生まれやすいときというのは、
この大暴落が起こったときであるというのも事実です。
大暴落後に不動産や株、外貨を買いまくる人が経済が回復したときに資産10倍とかになっているわけです。
以前は、コンビニで売っているような雑誌でサラリーマンが投資で1億築きました。
というような記事は全てウソだと感覚的に思っていましたが、
大暴落(リーマンショック級)を2回ぐらい経験して、そこで2回ともしっかり仕込む事が出来れば
十分可能だなと今は思っています。
というのも、日経平均ですら、最高値に比べたら大暴落時には1/3ぐらいになるので、
1000万円を貯めて3倍に増やせたら、まず3000万円になります。
さらには、もう一回大暴落を経験して3000万円を3倍に増やせたら9000万円です。
当然、こういった大きなお金を投じるぐらいなので、勉強は必ずしているはずであり、日経平均より上昇率が高い(より割安)銘柄に投資すれば、
そのリターンは3倍どころではないからです。
だからこそ、今は1円にもならない大暴落時に投資すべき銘柄などを過去の成功事例に照らし合わせて研究したりしています。
以前も、メルマガに書きましたがやはり何事も準備だったりします。
アベノミクスで富豪になった人もそれ以前にしっか準備をしていたからで、
次の大暴落で富豪になる人も今からコツコツ準備を始めている人です。
だからこそ、富豪になる作業は地味だなと思いながら将来を夢見て毎日勉強し相場を観察しています。