物事を習得する上で大事な事

最近は、企業分析が楽しくて仕方がありません。 会計士の頃に、毎日のようにチェックしていた、決算短信や、四半期報告書、有価証券報告書を今になってまた読み込むとは思ってもみなかったのですが、 改めて、会計学という学問については私自身大好きなのだなと思いました。 当時は、数値の整合性や、記載内容に誤りがないかなどの観点からチェックしていましたが、今は自分のお金をどの会社に投じて、資産を構築していくかという観点で、 色々な会社のビジネスモデルや、財務数値を見ていっているので、楽しいのだと思います。 どの銘柄に投資をしていくかにあたっては、様々な角度からの分析をしていくのですが、その一つに割安性のチェックがあります。 現在の株価が100円だとしても本来的にこの会社の1株当たりの価値が120円であれば、割安といった感じです。 で、この1株当たりの価値を算定するにあっては、財務諸表から割り出します。 財務諸表というのは、全ての会社において、比較可能性があるように企業会計基準に従って基本的には作られています。 しかし、経済的な実態を全て杓子定規の企業会計基準で表せる訳はなく、そこには乖離が生まれます。 ゆえに、どういった原因でどうして経済的な実態との乖離が生じるのかが分かっていれば、 この割安感を判定するのは容易いのです。 ただ、自分だけがその乖離に気づいているだけではダメで、 株価が上がるためには、多くの人にも買われていく必要があります。 ゆえに、割安感を判断出来、それが表面化しやすいかどうかも分析して、さらに長期保有の場合にはビジネスモデルも見て成長性も分析するといった感じです。   会計士をやっていた頃は、独立性の観点から基本的には株式投資をする事は会社で禁じられており、 私自身もそんなに興味はなかったのですが、 今のように興味を持って財務諸表を読むと、企業の財務諸表というのは、知りたい情報がたくさん詰まっており、 改めて投資家のための書類なのだなと思いました。 又、規模に関係なく、儲かっている企業というのは、ビジネスモデルが秀逸で、競合他社との差別化や優位性を確保していたりして、ビジネスをしていく上でもとても勉強になります。 で、今日の記事で何が言いたかったかというと、やはり物事を習得する上ではその分野にのめり込み楽しむという事です。 最初は分からない事だらけで面倒な事や大変な事もありますが、そこを一つ一つしっかりこなしていき、分かる事が増えれば自然とスムーズに進むようになり、さらに深くその分野を理解する事が出来楽しくなります。 重要な事は、分からない事を分からないままにしないという事で、分かるために必要は事は大変でも泥臭く時間をかけてやっていくという事です。 私自身、資格試験や大学受験もストレートで受かったという事はなく、ストレートでしっかり受かる人に比べ物事を習得するペースは遅いと思っています。 しかし、諦めず、分からない事を分からないままにしないという根気は人一倍あると思っており、だからこそ、今までやってきた事は、最初は大変な事も多いですが、上達する段階では一様に楽しかったように思います。 是非、何か物事を習得する上では、実践、検証を繰り返し少しずつでも成長していくという事を心掛けてみる事をお勧めします。

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