最速で資産を築き、自由な時間も得るために意識すべき事
世の中には、無数の会社があり、たくさんの業種、稼ぎ方があります。
しかし、個人レベルで大きく資産を築いている人というのはあまりいません。
なぜならば、個人レベルで資産を築くためには、その手法は限られるからです。
さらには、資産を築き自由な時間も手に入れようと思うとその手法はもっと狭まります。
以前も書きましたが、限られた資本(お金)の中でどれだけの利益を生み出せるかという考え方の指標として、
ROI(投資資本利益率)という指標があります。
例えば、100万円の貯金でビジネスを始めてROIが10%だとすると、年間10万円しか稼げないという事になります。
これが、100%だと100万円で、200%だと200万円稼げるというように、ROIが高い事をやればやるほど、資本効率がよいという事になり、資産が構築される速度も高まります。
しかし、このROIは、収益規模が大きくなるに連れて低くなっていくのが普通です。
ちなみに、上場企業のROIは5%程度が普通です。
つまりは、資本の5%の利益を年間を通じて生み出すのがやっとなわけです。
個人レベルで、アマゾン転売などをやり、しっかり学べば、100万円の資金で、年間10万円(月1万円程度)を稼ぐ事など特段難しくはないです。
むしろ、月間で10万円とかも普通に稼いでいける資本規模だと思います。
つまりは、投資資本利益率で言うと、個人でアマゾン転売をやる方が、上場会社よりもよっぽどよいわけです。
では、なぜ上場企業のROIが5%しかないかというと、規模が大きくなるにつれ、人(従業員)やモノ(在庫/設備)、カネ(融資)が増えて、それに対する人件費や減価償却費、滞留在庫の評価損、管理コスト、支払利息などの様々な費用も増えるからです。
これは、どんな稼ぎ方でも共通であり、規模が大きくなってくるとROIは下がります。
しかし、このROIの低減率というのは異なります。
例えば、
無印良品を展開し、衣料、雑貨、食品などの卸・小売りを行っている良品計画は、
売上規模が147,448百万円で、このROIが10.8%です。
これに対し、売上154,329百万円とほぼ良品計画同じ収益規模の上場会社
であり『パズル&ドラゴンズ』などのスマホゲームをメインの事業とするガンホーなどは、
ROIが40.2%だったりします。
売上規模が個人と比較するとでかすぎて、イメージがつきずらいかもしれませんが、
同じぐらいの規模にも関わらず、資本効率はガンホーの方が4倍と圧倒的にいいという事です。
規模を小さくして考えたとすると、良品計画は100万円の資金があっても年間10万円程度しか利益を生み出せないのに対し、ガンホーは40万円生み出せるという事です。
同じ、規模なのになぜここまで収益率が違うかというとこれは、やっている事の違いです。
良品計画は、上述の通り、衣料、雑貨、食品など有形の在庫をストックして販売する、小売/卸売り業です。
昔からある商売スタイルなのでイメージしやすいと思います。
これに対し、ガンホーは通信業で、自社で開発したコンテンツ(ソフト)を売っています。
これは、有形在庫と違い、無形のものなので、開発コストはかかりますが、基本製造原価はかかりません。
又、在庫を管理する倉庫などのスペースもいりません。
それらの間接コストがないので、人もそこまで雇う必要はありません。
ちなみに、良品計画は従業員が5,653名に対し、ガンホーは947名です。
こういう点からも、ガンホーの方がうまく稼いでいるという事が分かるかと思います。
もちろん、市場規模や将来性、安定感など資本効率だけでは推し量れない事もありますが、
少なくとも個人レベルでも資産を築くという事を考えると、最初の取っ付きやすさとかだけでなく、将来規模が大きくなったときにも、
ROIの低減率が低く、高収益を確保出来るような事で稼ぐ事が大事だったりします。
又、ROIが低減しやすという事は、収益規模が大きくなるに連れ、人(従業員)やモノ(在庫/設備)、カネ(融資)が増えるという事なので、管理コスト(自分の時間を含む)が増え、経営者である自分自身の自由な時間も減りやすいのです。
よって、最速で資産を築き、自由な時間も得るためには今やっている事の資本収益率(ROI)を意識する事が大事だと思っています。