小さな事をバカにせずコツコツと
私はコンサルタントという職業柄、たくさんのコンサル生をこれまで見て来てきましたが、
継続的に伸びる人とそうでない人の違いが結構分かってきました。
伸びる人の特徴は
・数値でビジネスなり投資を管理するのが得意
・月数万、月10万円などスタートアップ時のちょっとした成果を喜びに出来る
・踏ん反り返るのではなく、前かがみで私の話を聞いている
・自分の独自の理論を永遠披露したり、私と討論する事を求めず、教えを素直に聞いてそれを咀嚼出来る
そして、伸びない人は上記の逆です。
まず、「数値でビジネスなり投資を管理するのが得意」ですが、
ビジネスとかは特に借り入れなども絡んでくると、毎月の売り上げ、利益、経費だけでなく、借り入れ返済を含めた資金繰りなどもシビアに見る必要があります。
継続的に稼げない人はここがどんぶり勘定である事が多いです。
こういう人は、一様にビジネスを潰します。経営者で数値にシビアでないというのはあり得ないです。
経理関係が苦手という人もいると思いますが、1人会社であれば、得意、苦手の話ではなく、営業、経理、マーケティング、法務など全て自分1人でやる必要があります。
営業は得意だけど、経理が苦手というような事を言っている場合ではなく、やるしかないのです。
次に、「月数万、月10万円などスタートアップ時のちょっとした成果を喜びに出来る」ですが、
稼げない人の特徴として現在のレベルとはかけ離れた大きいもしくは遠い目標を見すぎている傾向があります。
これは所謂社会的にはエリートだったような人に多い印象です。
サラリーマンで給与を貰う事と、自分で稼ぐというのは全く違います。
前者は多くの場合時給での給与で後者は成果での利益です。
こういうタイプの人は「●●時間やれば稼げるようになりますか?」というような事をよく聞いてきます。
そうではないんですよ。何時間やっても稼ぎ方が掴めなければ稼げないですし、稼ぎ方が掴めれば短時間でも稼げるようになる人だっています。
ゆえに、何時間とかではなく、昨日ここが分からなかったから今日はここが分かるまでとことん調べようとかいう考え方になる訳です。
そして、「踏ん反り返るのではなく、前かがみで私の話を聞いている」ですが、
普通の感覚であれば、踏ん反り返って教えを聞くというのはあり得ないと感じると思いますが、中にはいるんですよ。
もちろん、普段姿勢が悪く踏ん反り返って座るというプライベート的な事まで言う筋合いはないですが、コンサル中は、教えを請いに来ているのだから、最低限のマナーをもって聞くべきです。
これは何が稼げないかというと、協力者が現れにくくなります。
コンサルタントも人間です。そのため、踏ん反り返って聞くような人よりも、前かがみで真剣に聞いてくれるような人により親身になって教えたいと思うものです。
さらには、コンサルタントだけでなくても、誰でもそう思うはずです。
ゆえに、こういう人の周りにはそういう類の微妙な人しか集まらず、引っ張り上げてくれる人というよりは、足の引っ張り合い
をするような環境に陥りがちです。
最後に、「自分の独自の理論を永遠披露したり、私と討論する事を求めず、教えを素直に聞いてそれを咀嚼出来る」ですが、これは非常に重要です。
稼げる人というのは、自分が喋る事よりも聞く事を重視します。
一つでも自分に気づきを与えてもらってそれを持ち帰って生かすという姿勢です。
一方、稼げない人の特徴はよく喋ります。
自分の理論を聞いてほしい、考えを分かってほしい、気持ちを分かってほしいなど理由は様々だと思いますが、これらは全て自分発信なので、新たな気づきには繋がりません。
それよりも、私はコンサル中はペラペラしゃべるので、その中で、今の自分にとって重要な事を汲み取って理解し、活かす事を考えるべきです。
私も世間話をペラペラしゃべる訳ではなく、その人の今にとって重要な事を話しているつもりなので、何かしら気づきはあるはずだからです。
稼げる人は、私の話を聞いて「確かにそうですね、頑張ります」といような返しをする事が多いですが、
稼げない人は、「そんな事を言われると思いませんでした、こうの方がよくないですか?」というような自分が進みたい方向へ持っていこうとします。
そういう人に言いたいのは、アドバイスを一度咀嚼してみましょうという事です。
自分の考えが行動になり、それが結果です。
その結果に満足していないのであれば、参考になるアドバイスを自分の考えに取り込み活かす事を考えるべきです。
少なくとも私はずっとそうしてきました。
有料、無料に関わらず、参考になりそうな意見やコンテンツ、アドバイスを片っ端から見つけ、自分の現状を打破するには何が足りないのかの分析です。
そのアドバイスなりを貰って、そのアドバイスを自分に当てはめるとこういう風に当てはめればうまくいきますでしょうか?
といった野暮な事は聞きません。
というのも、自分の現状を一番分かっているのは自分なので、アドバイスをどう自分に活かすべきかは、自分が一番分かるはずだからです。
以上、つらつら書いてきましたが、私が6年ぐらいコンサルをやっていての共通点をまとめたものですので、
何かの参考になれば幸いです。