基礎は暗記
私が過去出会った人の中で、最も頭がいいなと思ったのは大学時代の友人です。
その友人は、合格する人でも平均3〜4回受験する公認会計士試験に1回で合格した友人です。
しかも、通常1回目というのは2年ぐらい基礎から応用までしっかり勉強して、受ける1回目なのですが、その友人は基礎を半年で完結し、
応用も自分でテキストだけでどんどん勉強して1年とかで受かってしまいました。
さらにすごいのは、その友人は大学時代親からの仕送りは受けていなかったので、
生活費などを稼ぐ必要があり、深夜のバイトをその間も続けており、大学生なので当然単位をとるために大学の授業なども普通に受けていました。
そんな中で、1年で1発で受かってしまったのです。
まぐれで合格するような試験でないのは、やった私が一番分かっており、本当にすごいと今でも思っています。
その友人とは、大学時代、サークルやバイト先、遊び、専門学校と全て一緒で一番仲が良く、バイトが深夜2時とかに終わるのですが、
その後に大学近くの「笑笑」にいつも行って朝まで飲んだりしていました。
そんな飲み屋でその友人から記憶術を聞いたときの話が当時の自分には衝撃でした。
というのも、大学の講義とかを受けるときに、その友人は教授が黒板に書いている事をノートに書き写すという事を一切していませんでした。
というか、いつも一緒にいたのですがノートを持ってきている印象が全くありませんでした。
そのため、どうやって授業を理解しているのかと聞いたとき、その友人は「笑笑」のメニューを持ち出して、このページに書いてあるものを30秒で覚えられる?
という質問をしてきました。
私は8割ぐらいは記憶出来たのですが、全てを記憶する事は出来ませんでした。
別ページで同じ質問をすると、その友人は10割しっかり覚えていました。
その記憶法を聞くと、メニューも授業も一緒で、全て「絵」で覚えるのだそうです。
「絵」が書かれていない文字だけのものなどは、自分で「絵」を作りそれを覚えるのだそうです。
それまで、文字を暗記する事が中心で、絵で覚えるなどという事をしていなかったので、
当時それを聞いて、すぐに自分に当てはめて習得するという事は難しかったのですが、
それから10年以上経ち、最近その事が妙に腑に落ちる瞬間があります。
それは、トレードです。
トレードはチャートという所謂「絵」が表示されているようなものです。
そして、ず〜っと見ているとこのチャートパターンよく見るななど同じような「絵」がたくさん出てくる事に気付きます。
そして、この「絵」を記憶してしまうと、ランダムウォークであるはずの、
値動きが、手に取るように分かったりする事があります。
そのチャートパターンがなぜそうなるかというのを文字で説明する事も出来ますが、
いくつものパターンがあり、刻一刻と変わる相場に応じてそれに思考を瞬間的にアジャストさせるためには、
絵で覚えていた方が楽だなと思う次第です。
絵で覚えた方が圧倒的に引き出し可能な範囲に情報をたくさん詰め込めると今になって当時の友人が言っていた事が少し分かった気がします。
どんな分野でも基礎は暗記から始まると思いますが、
絵で覚えやすいものは絵で暗記していった方がより膨大な量の情報を詰め込めるので、
そういう意識を持って記憶していく事がお勧めです。
私もそうですが文字で覚える事が中心だった人は、絵だと細かな情報が足りていないような感じがして、最初は気持ち悪さがありますが、
やっていくと、それも慣れで、絵で覚える事の効率性に気付いていくと思います。
特にトレードに関してはそういう意識を持って相場を見て行くとかなり学習効率が上がります。