分かる事を増やす
成長するためには当然ですがインプットを増やす必要があります。
今ある知識で今の収益が作られているとすると、それを増やしていく必要があります。
そして、損失を出したり、事業が後退する要因は当該知識を逸脱する行為を行った時です。
「分からないからとりあえあずやってみる」という言葉があります。
これは一見いい事のように思えますが、数値で管理する投資やビジネスでは注意が必要だと考えます。
もちろん、やらなければ分からない事は多いのでとりあえずやってみるという姿勢は大事ですが、少なくともどれぐらいのリスクのある事をやろうとしているのかは考えられるぐらいの知識は付けてから実行に移す方が賢明です。
例えば、「稼げていないのは時間がないからで、独立して時間が作れれば稼げるようになると考えているので独立する」などは、個人的にはリスクを取りすぎていると考えます。
少なくとも今の給与以上は稼げるようになり、その稼ぎが継続する見込みが相当程度高いと判断出来るようになってから独立する方がよいと考えます。
独立して結果を出した人の中には、確かに上記のような人もいますが、それで独立して失敗し独立しない方がよかったと思っている人の方が世には情報として出ていないだけで多いと思います。
当然、将来の事は誰にも分からないので、どちらがよいかというのは人それぞれだと思いますが、冷静になって確率論的に考えると、給与以上は稼げるようになり、その稼ぎが継続する見込みが相当程度高いと思えるぐらいの実力を付けて独立した方が独立後もうまくいか可能性が高いと考える事が出来るかと思います。
私自身もある程度の事はとりあえずやってみて考えるという所はありますが、会社を辞めて独立するなどリスクのある決断をする時には、上記のように冷静に考え給与以上は稼いでから独立をしました。
もっと言えば、給与以上稼げる状態が3ヶ月以上続いたのを確認して辞めました。
少し前に世界的投資家の失敗事例集のような書籍を読んだのですが、大凡失敗するときは自分が分かっていない事をやるか、リスクを取りすぎているかのどちらかです。
リスクを取らないとリターンは得られないので、当該リスクを取ったから世界に名を轟かせるほどの投資家になったとも言えますが、自分の実力を超えるリスクを取り続けての成長は運の要素が強く、同じ時代に同じような事をやって破産したり、資産を大きく毀損した投資家の方が多いと個人的には考えています。
一般に伝わるのは、結果を出した人の事だけなので、無名で負けていった人たちの話などは一般大衆には出回りません。
ゆえに、どこかで勝負しなければ成功しないと思いがちですが、当該勝負も勝算がある程度あっての勝負をすべきで、一か八かの無謀な勝負をしてはならないという事です。
一か八かの無謀な勝負をしそうになるときは、他にリスクの低いやり方はないかや、そもそも全く別のやり方で同じような結果を得る施策はないかなどを模索すべきです。
ゆえに、基本に立ち返るとやはりインプットの差により選択に差が生まれ、結果の差に繋がります。
よって、インプットの増大を止めてはならず、これを積極的に継続させて適切なリスクを取り続ける事が持続可能な成功には必須だなと考える次第です。