仮想通貨暴落に見る投資の難しさ

先週ビットコインが30万円ぐらいまで一気に暴落をしました。 最高値の57万円から比べると約半値です。 これは、中国の仮想通貨取引の9月まで全面停止やICO規制などの影響によるものですが、これに伴いビットコインだけではなく仮想通貨がほぼ全面的に暴落をしました。 相場は楽観で買われ、悲観で売られるとよく言われますが、順調に上がっていた頃はBTCが500万円や中には5000万円にまでなるという楽観論が大勢を占めていましたが、 中国絡みでの暴落が来るとやはり国が規制し始めると厳しいという事で、一気に皆が手放し悲観論が渦巻きます。   で、上述の通り投資長者になるためには、こういった悲観の時に買う事が重要で、少し勉強すればそれは誰でも理解出来ます。 しかし、実際暴落している時に思う事は、これはまだまだ下がるのではないかという事と、もうそんなに上がらないのではという事です。   例えば、リーマンショック時には、その株価が10分の1になった銘柄や、アベノミクスを経過した今もリーマンショック前の最高値を超えられない銘柄、さらにはそのまま倒産して紙くずになってしまった銘柄などもあります。 いくら仮想通貨が半値になったといっても、10分の1になる可能性もありますし、そのままほぼ無価値になってしまうコインもあると思います。 さらには、そこまでいかなくとも取得単価まで一生戻ってこないコインになる可能性もあります。   これらが全て悲観論ですが、現実になる可能性はあります。 ゆえに、怖くて投資が出来ないのです。 ここに投資の難しさがあると思っています。   これを克服するためには、暴落して悲観論が渦巻いている時に、底値の特定、復活する可能性をしっかり見極められるかどうかが重要です。 仮想通貨においては、まだそれが難しいなと個人的には考えています。   というのも、「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉がある通り、成功者は必ず過去の歴史に学んで行動をします。 株の場合には、リーマンショックだけでなく、ITバブルの崩壊、チャイナショック、アジア通貨危機など過去の暴落の歴史に学ぶ事が出来るので、日銀の短観や内閣府が公表する景気動向指数、金利水準、有効求人倍率、騰落レシオ、信用評価損益倍率など様々な指標を多角的に分析する事で、株式市場の底の特定というのはある程度出来ます。 また、個別銘柄についても、四半期に1度公表される財務情報に基づき、その成長性や財務安定性を推し量る事が出来、暴落の時に一時的に株価が下がっても、その後復活する株というのを高確率で特定する事は可能です。   これに比べると、仮想通貨というのはまだ時代にテストされておらず、本格的にどこまで普及するのか、さらにはどの通貨が勝ち残るのかがまだ分からず、さらにはどういった指標と連動性があるのかなどの過去の歴史に基づく検証もまだ歴史が浅すぎて出来ないので、底の特定が出来ないばかりか、将来の成長性を推し量る事も財務情報などが公開される訳ではないので株に比べて難しい訳です。   そう考えると、テクニカル分析オンリーのスイング投資か、底値で買える可能性の高い有望なICOへの参加というのが今は仮想通貨投資に対する現実的なスタンスかと思います。 *先日紹介したCOMSAのICO参加権利獲得期限が間も無く終了します。 http://certificate-ex.com/Lb7/27971   兎にも角にも投資で成功するためには、その投資対象物の過去の歴史を学べるのかというのが重要な要素であると今回の仮想通貨の暴落を見て改めて感じました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。