上場会社も結局は投資スキル

グーグルがユーチューブを買収したり、フェイスブックがインスタグラムを買収したりなど、いいサービスが生まれると大きな会社がそれを買収する事によりさらに大きな会社になります。 日本でもソフトバンクが米国のスプリントを買収したり、中国のアリババに投資したりという事で、様々な企業に投資してその企業価値を大きくしています。   20世紀の上場企業においては、上場により調達した資金を機会や設備など所謂「モノ」に投資していく事が多かったですが、21世紀は自分の会社とシナジー効果を発揮出来るような会社をどんどん買収していく事に資金がより使われています。   上場する一番のメリットは、資金調達がしやすくなるという事です。 上場時だけでなく、新株を発行すればいつでも資金調達が可能ですし、借入などもしやすくなります。 新株を発行すれば、一時的には希薄化効果で、株価にはマイナスのインパクトをもたらしますが、その資金を使ってその希薄化以上に利益を上げられれば、株価すなわち企業価値は向上します。   よって、これからの上場会社に求められるのは、自社のモノやサービスを売っていく事はもちろんの事、その成長をより加速させられるような、企業の買収など、多額の資金をどう使っていくかという事がより重要になってきます。   ゆえに、上場会社の社長は、企業を束ねる手腕だけでなく、投資家として一流でなければこの先、生き残っていけないと考える次第です。 そのため、最近は投資先企業の経営成績や財政状態だけでなく、どういう企業への投資をしているのかという事をよく見るようにしています。 投資というのは、今日やって、明日結果が出るというようなものではないので、最初はその投資案件がある事により赤字になる事も結構あります。 ただ、重要なのはその投資がその後どう花開くかで、そこのシナリオをどう考えているのかというのが重要です。   そういう意味で、アマゾンの創業者ジェフベゾスの、有人宇宙飛行への投資というのは個人的には楽しみにしています。 [link]https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-11-04/OYVQM16S972H01 アマゾンが成功しているからこそ成せる投資ですが、これが成功すれば、さらに企業価値は上がると思います。

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