リスク管理とは~逆張りナンピンはよいのか~?
投資において重要なのはリスク管理とよく言われたりますが、
これをもっと噛み砕いて言うならば何か予想をした場合に「そうな らない根拠がないかを考える事とそうならなかったら時どうするか を考える」という事だと思います。
まず、「そうならなかったらどうするかを考える」という事ですが 、
例えば、トレードで言えばナンピンと言う玉(取引量)を積み増す 方法があります。
すなわち、110円で買って109.8円に下がったらまた買うと いう行為を行う事により平均取得単価を下げるという方法です。
この時ナンピンを想定せずに、110円で買ってそれがそのまま上 がり利益が出る事だけを予測した場合、109.8円になった時予 想に反して含み損が膨らみどうすればよいか分からなくなります。
そうこうしている内に、109.7円までレートが下がり、含み損 がさらに大きくなってきてもっと下がるのではないかという恐怖で そこで損切りをしてとりあえず取引を終えてしまいます。
すると、その後110.5円ぐらいまで相場が上がりそのまま保有 していれば利益だったというような事は相場の流れとしてよくあり ます。
文字で書くと単純ですが、トレードをやっている人でこういう損の 出し方をする人は非常に多いです。
これを防ぐためにどうするかというと、リスク管理すなわち「そう ならなかったらどうするか」を事前に考えておく事が重要です( 損切り含む)。
そして、その前提としてもっと重要なのが最初に立てた予測に反す る論拠すなわち「そうならない根拠がないかを事前に考える」とい う事は非常に大切です。
上記例を再度用いると、110円で上がると思って買おうとする時 にそれ以上下がる論拠がないかを考えます。
この論拠が皆無という事はあり得ず、何かしらあると思います。
トレードで上手くいかない人というのは、実はここが甘い事が多い と最近感じます。
というのも、実際にエントリーした後は、予想に反して含み損が出 た場合にはナンピンするかどうかを含め何かしら決断する必要があ るので、ここで考える人は多いです。
しかし、エントリーする前というのは、何もリスクを追っていない ので、熟考せずにトレードを開始したりします。
もちろん、上がると想定した場合上がる根拠はある程度考えると思 いますが、それ以上に考えなければならないのが下がる根拠で、こ こがイマイチ考えられていないという事です。
*なお、下がる方の根拠はあまり下がらないという結論に至る可能 性もあります。
ゆえに、要らぬ損切りをしたり、要らぬナンピンをして傷口を広げ ます。
例えば、私がトレードをする場合には、基本逆張りで、ナンピンを します。
ゆえに、ナンピンをしてはいけない場所はどこか、逆張りを開始し てはいけない場所はどこかという事を必ず考えて当てはまらない事 を確認してトレードを開始します。
裏を返せば、私がトレードするところのほとんどはナンピンをして もいい場所と判断しているので、買いで入った場合下がれば下がる ほどナンピンを重ねます。
単純な戦略ですが、何か予想をした場合に「そうならない根拠がな いかを考える事とそうならなかったら時どうするかを考える」 という両方の作業は必ずやっています。
そのため、ナンピンがダメとか良いという2択ではトレードは解決 せず、ナンピンがいい時もあるし、ダメな時もあるので、今が良い 時かダメな時かを見極める事にフォーカスする事が大事でこれさえ 出来れば間違ったトレードにはならないという事です。
そして、間違ったトレードがないという事は多少の損切りはあれど 、確実に資産は増えていくと考える次第です。