トランプ相場
昨日は米大統領選でしたね。
英国のEU離脱(ブレグジット)が起きたり、米国大統領が自国第一主義を大々的に掲げるトランプ氏になったり、
中国やロシアが自国の領土の拡張を押し進めてきたりと、世界が今劇的に変わる変革期にいる気がします。
インターネットにより情報格差がなくなって、個人レベルでは様々な生き方が出来るようになり、「個の主張」がより
強力になった事の現れだと思っています。
さらには、今を生きている人たちのほとんどは、資本主義社会でしか生きていません。
つまりは、自分が頑張れば所得も増え豊かに暮らせるという教育です。
しかし、これまで先進国は、後進国に援助をしたり、移民/難民を受け入れてきたりという事を世界レベルで考えて行ってきましたが、これは世界的な平等を図る方向のもので、どちらかという社会主義的な考え方です。
もちろん、人道的には必要な事で、宗教や教育レベルなど異なった価値観を持つ人たちの考え方を受け入れる事が出来るという人は多いと思います。
しかし、実際に難民などを受け入れるとそれによって治安が悪くなって自国がテロや犯罪増加の脅威に晒されたり、
又、援助増加により今までより税金が高くなったり、規制が厳しくなったりと、
努力すればするほど、生活レベルは思ったほど伸びず、むしろ後退している事への不満が限界に来ている現れだと考えています。
皆平等という社会主義的な教育を受けていれば、また違った結果になっていたとは思いますが、
上述の通り、今生きている人のほとんどは資本主義社会でしか生きていないので、いつかこういう流れになるのは必然かなと思う次第です。
さて、表題ですが、
昨日の相場は私が投資を始めて初めて見るような相場で大変勉強になりました。
以下にドル円の昨日から本日にかけてのチャートを掲載していますが、
1日の間に4円下落して、その後4円戻したという相場です。
相場には「いってこい」という表現をするような相場があって、下落してその直後にその下落分の上昇をしたり、
逆に大きく上昇した後にその上昇分を取り消すほど下落するというのはよくあります。
ただ、ドル円で1日の間に4円下落して、4円も戻したというのは初めてです。
上述の通り、世界の流れは自国優先に流れていると考えていたので、個人的にはトランプさんが大統領になると予測していました。
そして、世間一般の予想としてはクリントン氏がなるという情報が大勢を占めておりドル円も開票前までは順調に上昇(円安方向)していました。
これは、ブレグジットの時と全く同じ流れで、英国のEU離脱はないだろうという情報が大勢を占めていた中で、
離脱が決定され、大幅にドル円は下がりました。
よって、ABCニュースをリアルタイムで見ていたのですが、開票速報の第一報でトランプ有利の情報が流れた瞬間思いっきり下げ
その後4円と大幅に下げ、ブレグジットと全く同じ流れになりました。
違うのはここからで、ブレグジットの時は翌日までその影響は続き、すぐに上昇には転じませんでしたが、
今回の相場は、トランプさんが勝利演説をしたぐらいから、急速に巻き戻し、下落分を一気に回復して、下降前水準すら突破するほどの力強い上昇を見せました。
ドル円で1日の間に4円の「いってこい」というのは初めてみました。
ここまで値動きが大きいと、世界中で破産した人とかも多いと思います。
が、私はずっと1分足で見ていたのですが、一方向への下降から、少しの横ばい期間を経て、一方向への上昇と、
相場の動きとしてはメチャクチャ素直な動きをしており、しっかりトレンドに乗る事を意識して売買していれば、
「レベル1〜2」ぐらいの簡単な相場でした。
違うのは、4円の「いってこい」という値幅の大きさで、毎日これぐらいボラティリティがあれば、
どんなにいいかと思ったぐらいです。
(通常は1円動けば大きく動いた方なので)
NYダウ(先物)も全く同じような動きで、1000ドル近く下落してから、1000ドル戻しました。
相場は参加者の期待で買われ上昇します。
大統領決定前は過激発言で、本当に大統領として役目を果たせるのかと不安視されていたトランプ氏ですが、
ここまで株価を押し上げるほどの期待を抱かせたのは、勝利演説だったと思っています。
私もリアルタイムで聞いていましたが、全ての人に感謝して、世界の各国への配慮もした、素晴らしい演説だと思いました。
会場の雰囲気などもあると思いますが、感動すら覚えました。
それが私の個人的な感覚ではなく、世界中の人(特にアメリカ人)がそう感じたからこそ、
歴史的ないってこいの上昇を起こさせたのだと思います。
実際どうなるかはこれからだと思いますが、今後世界の潮流が変わっていく瞬間のような気がします。
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