スルー力を身につけましょう

一昔前に「鈍感力」という言葉が流行りましたが、 ビジネスや投資においてはこれと似たような言葉で「スルー力」が個人的には大事だと思っています。 例えば、会社の経理で決算書などを作る作業が仕事の場合には、残高が一円単位まで合うようにしっかり計算する事が求められます。 しかし、実際当該会社が一円単位で作った決算書を読んで投資をする投資家は一円単位まで考えて投資などする事はなく、利益に直結する重要な所は精緻に把握しますが、細かい部分で重要でない所はあまり深入りはしません。 これは、会計士時代やっていた監査もそうで、大きな会社の場合には1億円未満の取引はほぼ見ないなんて事はザラです。 つまりは、結果に直結するような所は深くやる必要がありますが、結果に直結しない瑣末な所はどんどんスルーしていく事が重要です。 というのも、費用対効果という言葉がある通り有限な時間を使って最大効果を享受するためには、何にどのくらいの時間を使うかで差が埋まれるからです。 ビジネスや投資で時間をかけているのに中々結果が出ないという時は、瑣末な事に時間をかけすぎていないかというのを検証してみるとよいと思います。 先日、歌手で実業家のガクトさんが出された書籍を読みましたが、その中で印象的だったのは、「知覚考動」ではなく、「知覚動考」という順番で知って覚えたらまず動いて動きながら考える方がいいという考え方です。 これは、自分自身の経験則でも納得出来ますし、周りの成功しているビジネス家や投資家なども一様にこういうスタンスの人が多いと感じます。 結果を出す人は、行動しながら考えており、結果が中々出ない人は行動する前にあれこれ考え、少し行動し上手くいかないとまたしばらく止まって考えるというパターンの人が多い気がします。 そうではなく、やってみたら大抵の事は分かり、しかも考えても分からないようなことまでも実践することで分かってきたりします。 ゆえに、考えているけど結果が出ないという人は、もう考える作業は十分すぎるほどやられている事が多いと思うので、自分が思っている以上に行動してみてください。 そして、この行動も毎回同じ事をやっていてはダメで、常に改善改良をしてどんどん新しい行動をしてみて下さい。 もちろん、どの行動も利益に直結すると考えられる行動です。 投資であれば、エントリー(保有続行含む)です。 エントリーなくして利益は得られないので、ひたすら売買を繰り返す事が行動です。 1日何も売買しない日がないぐらいになると、見える景色がガラッと変わるかと思います。 逆に、1日何も売買しない日が続けば続くほど、悩みは広く、深くなっていくものです。 なぜならば、やらないと答えが出ないような事への疑問もどんどん浮かんでくるからです。 そして、やる事により、利益に直結する事と瑣末な事の線引きも上手く引けるようになりスルー力も身につくと考える次第です。 9月と新しい月になり、今年も残り4ヶ月となりましたので1日1日を大切にお互い成長していきましょう!

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