シナリオ構築力

投資においては、どこでエントリーし、どこまでいったら利益確定、損切りするのかというシナリオをある程度決めておく事が必要です。 そして、それぞれに根拠も必要です。 さらに、現時点で最良のシナリオも将来が確定していく事に、その最良は代わり、シナリオを書き換えていく事も時には必要になります。 このシナリオを描く力が刻一刻と変化していく相場の動きに合わせて利益を積み重ねるトレードの上手さとイコールだと考えています。 つまりは、これは絶対上がる、絶対下がるという盲信をする瞬間など投資においては一切なく、常に想定と逆にいった時の事を考えて、逆にいった場合にはどう行動するのかというのも想定しておきます。 そして、これは自分自身の人生を考えても一緒だなと思います。 会計士になるぐらいまでは、絶対に自分は会計士になれると盲信しており、なれなかった時の事など一切考えていませんでした。 つまりは、エントリーを盲信している状態で、損切りは考えていません。 さらに、利益確定についても、何が自分にとっての利益かというのもよく分かっていませんでした。 資格を取れても、それだけで人生は暮らせず、働いて稼ぐ必要があります。 ゆえに、会計士という職業が自分に合わなかった時にどうするのかという想定も自分には全くありませんでした。 このシナリオ力の無さで、個人的には遠回りしてきたように思います。 これが、副業で結果が出て独立を考え始めた頃から、何度もシミュレーションをして、シナリオ構築を自然とし始めました。 当時既に貰っていた給与以上を稼げるになっていたので、独立後もそれが続き、かつ自由な時間も増えて、好きな事も出来るというのが楽観的なシナリオです。 逆に、PPCアフィリエイトの広告出稿停止で儲けが一気に半分になるなど、ビジネスの厳しさも自分でやっていて分かっていたので、今の稼ぎが半分になったり、あるいは全く稼げなくなるという自体が起きたらどうしようという事も想定しました。 その場合には、最悪会計士に戻ればよいし、元の会社に戻れずとも、どこかしらで資格を生かして就職しようと考えていました。 当時はまだ28ぐらいだったので、35までであれば再就職は出来ると考えていました。 (今は35転職限界説というのは崩壊していると思いますが当時は転職は35までという風潮がありました) すなわち、独立をするというエントリーを考えると同時に、うまくいった時の事(利益確定)、うまくいかなかった時の事(損切り)をイメージしていました。 これは、独立後も一緒で、このビジネスをやったらどうなるだろう、やって失敗したらどこまで損失が膨らむのかというのを塾考してやるものを選んだり、断念したり取捨選択してきました。 そして、このシナリオをしっかり描くと想定外の事が起こりにくくなるので、自信を持って行動出来ます。 また、損切りの時の事を常にイメージするので、エントリー、利益確定のイメージがどんなによくても、損切りの状態が好ましくなければ、そちらの事を考え、作戦を練り直して、損切りを耐えられる範囲に抑えようと努力します。 というように、何か決断/行動する時には必ず楽観論(利益確定)と悲観論(損切り)を考える必要があり、悲観論に傾いた時には致命的なダメージ、機会ロスは負わないのか、さらにはそうなったら次はどうするのかというのを考えておく事が重要だと考える次第です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。