知識があってもそれを使う技術がないと使わない方がよい
相場は上げ下げの2択ですが、それを予測するための知識は様々あ ります。
典型的なもので言うとサポートライン(支持線)やレジスタンスラ イン(抵抗線)というのはどの辺で今の相場が下げ止まるかもしく は上げ止まるかという事を分析するためのものです。
このサポートライン(支持線)やレジスタンスライン(抵抗線)の 意味を知っている人はトレーダーの中では多いと思いますが、これ をその時の相場に合わせてしっかり引ける人というのは少ないと思 っています。
というのも、このラインをどこに引くかというのは、定まった計算 式などがある訳ではなく完全にトレーダーの技術力(経験含む) に影響するからです。
ゆえに、サポートで止まるという知識があったとしても、当該サポ ートラインを的確に引く技術がなければ、誤った判断に誘導される 事になるため、利益どころか却って損を出す可能性の方が高くなり ます。
当該知識がそもそもない人は使わないので、本来経験者の方が有利 なはずなのに余分な知識がある分あれもこれも使いたくなりそれに より間違った判断を下してしまうという本末転倒的な結果になって しまいます。
そのため、知識があったとしても、それを使いこなす技術がなけれ ば、使わない方がよいという判断が正しくなる場合もあります。
よって、様々な分析手法がある中で、自分が得意なものを深めて伸 ばしていくというやり方がよいと考えます。
苦手なものだけど重要であると感じるものについては、技術を伸ば す練習をしつつその精度が上がるまでは、根拠として採用する優先 順位を低くするなど、なるべくリスクを取らないように戦略に盛り 込む事が重要だと考えます。
私は、移動平均線、RSI、サポレジのほぼ3つでトレードをして います。
この3つの使い方には自信を持っており、FXの相場分析において はこれだけで十分だとも思っています。
他にも、トレンドラインやチャネルライン、他の通貨ペアとの相関 関係、一目均衡表、ATRなど分析手法を上げればキリがないです が、これらは優先順位としては私の中では上記と比べて落ちます。
ゆえに、移動平均線、RSI、サポレジの3つの分析で特段有利で はなく、ATRで有利というような場合でトレードする事は私の中 ではありません。
それよりも、移動平均線、RSI、サポレジの3つの分析で有利で あり、さらにトレンドラインを用いた分析でも有利であるからロッ トを少し増やそうかというように、 補完的に上記3つ以外は使います。
もちろん、これは私のやり方なので、トレンドライン分析に長けて いる人はそれを一番重視するというトレーダーもいると思います。
すなわち、重要なのは自分の得意な分析の柱を決め、それを徹底的 に極め、その他の分析手法については補完的に使うというのがよい と考えています。
というのも、相場は上がるか下がるかという2択ですが、常に将来 の事は分からないためそもそも分析する軸がズレてしまうと、分析 精度が落ちてしまいパフォーマンスが安定しないからです。
よって、相場を分析するためには自分にとって核となる分析手法を 中心に据え、それを元に毎日分析し精度を上げると共に、他の知識 は補完的に使いより有利かどうかを判断するために使うというぐら いがちょうどよいと考えます。
ゆえに、今はこの分析手法に当てはまるからそれを使い、次の相場 では別の分析手法が当てはまるからまた違うものを使いというよう に、その時の相場に当てはまるものを都合よく使ってしまうと、ま だ使う技術がないものを柱としてトレードしてしまう事になり却っ てリスクが上がるので要注意という事です。
分析の柱に何を据えるかというのは異なりますが、これはFXだけ でなく株など投資全般に言える事だと思います。