国策に左右される株価
現在日本ではカジノが合法化になるかという所謂カジノ法案が審議されているのはご存知だと思います。
カジノというとギャンブル場というイメージの方もいるかもしれませんが、
その周辺には観光地としてたくさんの施設やホテルが出来たりと
カジノを中心とした統合型リゾートとなり、経済効果は莫大です。
その影響は、建設や観光、ホテル、警備、システムなど多岐に渡ります。
その中で、「日本金銭機械株式会社」という会社があります。
この会社は貨幣処理機を開発している会社で、海外のカジノにも納入実績があり、
カジノ関連の代表的な銘柄と言われています。
カジノ推進派の小池氏が東京都知事に決まった夏から、
既に株価が倍になっています。
http://bit.ly/2k8NjFs
PER(株価収益率)は現時点で約62倍にまで跳ね上がっています。
つまりは、現時点の利益をベースにして約62年分の利益が株価に織り込まれているという計算になります。
東証1部のPERの平均が15〜20%ぐらいなので、約3〜4倍です。
株価は人々の期待で上がるので、こういった国策に沿った銘柄というのは一様に上がっていきます。
2017年注目されているのは、このカジノ法案以外にも、農協改革や一億総活躍社会の実現に向けて重視されている、
介護医療改革、今年4月からスタートするガス小売り自由化などです。
ゆえに、中長期投資をするにあたっては、国策というのは無視出来ず、
経済だけでなく、政治にも最近は自然と耳が傾くようになってきました。
過去を振り返っても郵政民営化に端を発する小泉バブルや、アベノミクスの象徴とされる3本の矢など、
単純な企業の自助努力だけでなく、大きく動くときは国策が絡んでくる事が多いです。
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などによりその企業を分析するだけでなく、
もっと大きな経済や政治の流れなどを掴めるようになると、
より大きく勝っていけるのだなと思いました。
やればやるほど、深いです。
ただ、今からやっておかなければ次の小泉バブルやアベノミクスの初動を捉える事が出来ないので地道にやっていきます。