国別で見る仮想通貨取引量

昨日、「時価総額で見る仮想通貨の展望」と題し記事を書かせて頂きました。 この記事の中でも触れましたが、仮想通貨への投資を検討する際、どのコインを買うかの前に仮想通貨市場全体の成長性をまず考える事が重要だと考えています。 前回の記事では、現在100兆円ぐらいの仮想通貨のマーケットは、東証の時価総額である700兆円を射程圏内に捉え、世界最大の取引所であるニューヨーク証券取引所の時価総額である2100兆円も超える可能性があるという事をお伝えさせて頂きました。 その理由は、現在銀行間で行われている外貨送金を始め全ての価値の移動がブロックチェーン技術を用いた仮想通貨で行われる未来が来ると確信しているからです(前回の記事で説明した通りとなります)。 その実現可能性を担保するもう一つのマクロ的な要因として、「国別で見る仮想通貨取引量」があります。 現在の仮想通貨マーケットの時価総額第一位はビットコインで、仮想通貨投資をやっていない人でもビットコインという単語ぐらいは聞いた事がある人が多いと思います。 それぐらい現在仮想通貨界ではNo1のメジャー通貨です。 このビットコインを最も保有しているのは現時点では実は日本人であるという事はご存知でしょうか。 以下、通貨別のビットコインの交換による総量を表したグラフとなります。 https://www.cryptocompare.com/coins/btc/analysis/JPY?type=Currencies&period=ALL この記事を書いている2018/1/9時点で日本円(JPY)の占める割合が34.5%と米国ドル(USD)の31.5%を上回り世界1位となっています。 すなわち、日本人が最もビットコインを持っているという事です。 インターネットが情報の移動の国境をなくしたように、仮想通貨はお金の移動の国境をなくすものだと考えるのであれば、日本人やアメリカ人だけでなく、全ての人がビットコインを始めとする仮想通貨を持たなければその社会は実現しません。 現在、法定通貨の移動(外貨交換)の42%はドルで、20%がユーロ、10%が日本円、6%がポンドです。 この世界を代表する通貨で大凡80%を占めますが、日本円のウェイトは10%ほどなのです。 よって、上記の通り世界中の人が仮想通貨を使って取引をするようになるとすると、日本円の比率が仮想通貨市場で34.5%というのは高すぎで、ドルやユーロからの仮想通貨への流入がもっとあるべきです。 さらには、日本円の流入が一番多いといったところで、日本人でビットコインを始めとする仮想通貨を一切持っていないという人もまだまだたくさんいます。 又、ドル、ユーロ、円、ポンドの移動量というのはあくまで異なる通貨の移動量に過ぎず、自国内での自国通貨の移動は計算に入っていません。 外貨に買えなくても、日々日本円で買い物をしている人というのはたくさんいる通りこちらの方が世界規模で考えた場合遥かにボリュームは大きくなる事が想定され、そういったものも全て仮想通貨でやりとりされると考えたとき、仮想通貨市場というのはまだまだとんでもなく伸びると考える事が出来ます。