資産構築における押し目

トレード用語で「押し目」と呼ばれる上昇トレンドの中にあっても、その勢いが一旦弱まりレートや株価が下がる瞬間があります。

この押し目には上記のように値幅で調整するものと、値幅はそれほど変わらないが再上昇するまでに時間がかかる時間調整の二つがあります。

この押し目という概念は、資産を構築する際にも見事に当てはまると考えています。

例えば、1年の貯金額が100万円の人がいて、それをビジネスや投資などで増やそうと思えば、まずは自分に投資して知識を入れるなどの行為の中で当該100万円は消費されていきます。

さらには、ビジネスや投資でも最初から上手くいくものは少ないので、パフォーマンスがマイナスになり、そこでも金銭が消費されていきます。

その過程で、当然時間も消費しているので、上昇初期の押し目というのは通常値幅も時間もあわさった調整となり、本当に上昇トレンドに乗れているのかというのが分からなくなる事も多いです。

が、相場と違うのは成長に下降曲線はないため、資産額が中々伸びなかったり、逆にマイナスになるような場面であっても、それが押し目である事は間違いないです。

押し目の後は通常強い上昇トレンドが発生するのですが、ビジネスや投資においてもこれと一緒で、中々収益が伸びない時期が続いても、一気に伸びる時がきます。

そして、消費した金銭以上のお金が稼げるようになるといった具合です。

ゆえに、続けるだけで結果が出るというのはどういった分野でも言われる事ですが、この押し目の所で断念してしまう人が多いので、そもそも続けられる人が少ないというのが実態だと思います。

その証拠に9割が負けると言われるFXの世界などでも、

ある大手のFX会社の統計によると、5年以上継続しているFXトレーダーは月単位などではほとんど負けないのだそうです。

これはよく分かります。

5年も続ければ、ほとんどの失敗は経験し、相場の事も理解出来るようになるため、よっっぽど学ばない人でも、5年あれば習得可能という事です。

個人的には、半年ぐらいでこのレベルには到達してもらえる自信はありますが、様々な相場を体感した方が、経験値は確実に積まれるので、相場に対峙している期間が長ければ長いほどよいというのは間違いないかと思います。

というように、資産構築をしようと取り組んでも押し目と呼ばれる上昇トレンドの最中の下降局面というのは必ず来るものなので、そういった押し目ありきで物事を淡々と進められると最終的にはよい結果が得られると考える次第です。