ATR
こんにちは、福島です。
相場の世界にはATR(=アベレージトゥルーレンジ)という数値があります。
これは、何かというと、簡単に言えば一定期間における動く値幅の想定値です。
例えば、日経平均で言うとここ半年ぐらいでは、1日のATRは200~600円です。
相場の世界では、値幅によって利ざやを稼ぐので、
このATRが低いとあまり値動きがない事を意味しており、
稼ぎにくいという事になります。
そして、現在の日経平均のATRは200円ちょっとで
ここ半年の中でも最も値動きがない事を意味しており、
稼ぎづらい時期であると判断出来ます。
日本の場合は3月決算の会社が多く、
配当や株主優待などの権利確定がある事などにより、
年度末のこの時期というのはいつもこのATRが低いです。
しかし、このATRが低い時期においても、それを利用した稼ぎ方というものもあります。
どういう事かというと、
値動きが少ないという事は
上昇、下降どちらか一方に激しくずっと動くという事はなく、
このATRの上限に来たら跳ね返る事が多いのです。
例えば、ATRが250だとすると、日中の中でATRが250に達したら、
それまでと逆方向にエントリーするのです(上昇してきたのであれば空売り)。
ATRの上限いっぱいまで来ているという事は、
もはやそれ以上伸びないという事を示しているため、
逆張り指標として使えるというわけです。
もちろん、ダブルトップ、三尊、トレンドブレイクなど
ロウソク足の形状やトレンドなどで上げどまりを確認すればなお確実です。
値幅により利ざやを稼ぐという投資の稼ぎ方の本質は変わらないのですが、
値幅がないときはないなりの稼ぎ方があり、どんな相場でも対応出来ると、
よりパフォーマンスが安定します。
なお、FXの場合はハイレバレッジが利かせられるので、
ATRが低くてもレバレッジを上げれば調整出来るので、稼ぎへの影響は少なくなります。
ただ、その場合でもATRを意識しておくと、上昇幅、下降幅の余地を把握出来るので、
よりリスク回避的な投資が出来る事になります。
最近は、ドル円が底堅く安定してきているので、
4月は日経平均のATRも上昇しそうな気がします。
そうなれば、日本株のうまみが増すので4月はまた国内株式に全力投資していく予定です。
現在レンジでくすぶっている銘柄が多いので、
レンジブレイクしたら積極的に入っていこうと思っています。
では、本日は以上です。
またメールします!
P.S.
株ゼミ生の人はATRが上昇する事により、
鉄板エントリーポイントの出現回数も増えてくるので、
どんどん投資していきましょう!
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