エントリー位置や決済位置よりも大事なリスク管理とは?

投資においてはリスク管理が重要であるとよく言われますが、初心者であればあるほどまずはエントリーしたくなります。 例えば、株式投資であれば特段分析する事なくとりあえず自分が知っている銘柄に投資をしてみたり、FXであればとりあえず馴染みのあるドル円を買ってみるかといった具合です。 つまりは、いきなり自分のお金をリスクに晒す行為をしたがります。 ただ、 自分のお金を投じていかないと勉強のモチベーションも上がらないという事もあると思うので、とりあえずエントリーというのも上達手段ではあると考えるため、必ずしも間違いではないと個人的には思っています。 が、その場合一点だけ注意すべき事があります。 それは、投じるお金を少なくするという事です。 例えば、100万円投資に回せるお金があるとするならば、10万分投資してみるといった具合です。 そうする事により、Maxに損をしても10万円なので、再起する事は全然可能だと思います。 さらには、変動する含み損益も1/10になるので、値動きを冷静に見る事が出来るというメリットもあり、モチベーション高く勉強するという目的も達しやすくなります。 これが、100万円フルに最初から投資をしてしまうと、含み損益も大きくなり気が気ではないと思います。 例え、買いで入って上昇するにしても、相場は一直線には上がらず押し目と呼ばれる調整をしながら上がったり、上昇の始点からピンポイントでエントリー出来るという事はほぼないため、利益が出る取引であっても、含み損の瞬間というのは必ずあります。 ゆえに、この許容範囲の含み損の事を気にしても投資の場合仕方がないのですが、取引額が大きいとこの意味のない事を気にしてしまい冷静な判断が出来ずギャンブルになってしまいます。 というように、投資金額を少なくするというのは、リスク管理においてはメリットだらけといっても過言ではありません。 なお、上記では主に初心者を基準に書いていますが、中上級者になってもこの考え方は当然有効で、このリスク管理の重要性が分かっているので、中上級者とも言えると考えます。 つまりは、ある程度勉強すれば相場には以下の2つの不変の原則がある事に気づきます。 1、相場は上げ下げを繰り返す 2、相場はどこで上げ止まるか、どこで下げ止まるかは分からない 「1」については、チャートを見れば一目瞭然に分かったりしますが、「2」については相場を分析する様々な分析手法があるので、何か稼いでいる人だけが知っている100%当てられる分析手法があるのではないかと考えてしまい最初の頃は気づきにくかったりします。 そして、テストのように採点がある訳ではないので、どこまで勉強しても誰も教えてくれず自分でそう結論付ける必要があります。 この辺はビジネスでも100点の回答が常にない世界なので、一緒なのですが稼ぐ事においてはこういう感覚が非常に重要です。 話を戻すと、上記1、2を相場の大原則とし、買いを前提にすると上昇の始点でエントリーして、上昇の終点で決済するというのは「2」がある以上不可能という事が分かると思います。 ただ、「1」のおかげで稼ぎ続ける事は可能です。 つまり、下がったものはどこかで必ず上がるので買ったまま上がるまで待っていれば負ける事はなくなります。 この待つという行為のために投資金額を少なくするという事が以下の2つの理由により重要となります。 ・含み損にドキドキしないので感情で売買する事がない(損の内に決済してしまう事がない) ・レバレッジを利かせた取引などをしている場合強制決済があり得るがそれがない(もしくは可能性が著しく低くなる) さらには、最初少額でエントリーする事により買いを前提にすると、下がったらナンピン買いをして取得単価を下げかつ取引量を大きくする事も出来るため、上がった時にはより大きな利益を獲得する事も可能になります。 ゆえに、最初はMaxで投資をするのではなく、少額で投資するというのはリスク管理からとても有効な手段になります。 もし、投資をする際はどの銘柄を買おうやどの位置からエントリーしようと稼ぐための分析も重要ですが、この最初からMaxの金額で投資をしないという事を心がけて取り組む事をお勧めします。

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